話題
アートアクアリウム創始者がドリーやニモの様な熱帯魚の育て方を伝授
観賞魚の世界とアートを融合させた「アートアクアリウム」の第一人者である木村英智さんを講師に迎え、子どもたちを対象にしたワークショップが開かれました。テーマは、映画『ファインディング・ドリー』に登場する熱帯魚が住むアートアクアリウム作り。海の生態系を水槽の世界に再現しました。
提供:アートアクアリウム実行委員会
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観賞魚の世界とアートを融合させた「アートアクアリウム」の第一人者である木村英智さんを講師に迎え、子どもたちを対象にしたワークショップが開かれました。テーマは、映画『ファインディング・ドリー』に登場する熱帯魚が住むアートアクアリウム作り。海の生態系を水槽の世界に再現しました。
提供:アートアクアリウム実行委員会
大ヒット中の映画『ファインディング・ドリー』を見て、「ドリーやニモのような可愛い魚を育ててみたい!」と思った人は多いはず。「でも初心者に熱帯魚はハードルが高いのでは・・・?」そう思ったそこのあなた、必見です!
アートアクアリウムアーティストの木村英智さんが、子どもたちを対象にしたワークショップで、どうすれば熱帯魚を元気に育てることが出来るのかレクチャーしてくれました。
講師を務めた木村さんは、観賞魚の世界にアートを融合させ、アートアクアリウムを生み出しました。長年培ってきた魚の生体管理の知識、ハイレベルな水質管理に、独創的な水槽デザインや照明などの演出を組み合わせ、世界的にも高い評価を受けています。
2007年に始まった「アートアクアリウム展」の10周年を記念して、今年は過去最大規模のイベントが東京と大阪で開催中。『ファインディング・ドリー』の公開を記念したスペシャルタッグも必見です!
東京・日本橋で28日に開かれたワークショップに参加したのは、朝日小学生新聞の子どもリポーターたち6人。
木村さんが手がけた、“ドリー”と“ニモ”によるスペシャルアートアクアリウムを観賞しました。
赤い鳥居をくぐると、不思議な形の水槽の中を泳ぐ、鮮やかな青のナンヨウハギ(ドリー)と、オレンジと白のカクレクマノミ(ニモ、マーリン)。
ナンヨウハギは、人が近付きすぎると恥ずかしそうに隠れてしまいます。
カクレクマノミは前作の映画『ファインディング・ニモ』によって大人気になってしまったことから、今ではほとんどが人間の手によって養殖されたものだそうです。
ワークショップの会場に移動して、子どもたちが挑戦したのは“ミニ・アートアクアリウム”作り。必要な機材や注意すべき点について、木村さんは一つずつ丁寧に説明してくれました。
皆さんにも「縁日の金魚すくいで持ち帰った金魚を、うまく育てられず死なせてしまった」という失敗はありませんか?その原因は、水槽にエアーポンプしか付けてらず、ろ過装置がついていないケースがほとんどだそう。
ろ過装置は、汚れた水をキレイにする自然の海の生態系を人工的な水槽で再現するために重要な要素の一つ。物理的ろ過を行うウールマットや、生物的ろ過をするサンゴ砂などを使ってみると良いそうですよ!
いよいよ子どもたちの制作がスタート。人工海水を作り、水槽の底にサンゴ砂を敷いて、ライブロック(サンゴが風化した岩)を芸術的にレイアウトしていきます。
ここで登場したのが、ヒトデ、ヤドカリ、ウミウシなどの生物たち。水槽に熱帯魚を入れる前に、身近な海の生き物で、海の環境を作っていきます。
「何これ?」とおそるおそる触っていた子どもたちも、次第に慣れた手つきに。生き物たちを新しい環境に少しずつ慣らしながら、最後にナンヨウハギとカクレクマノミを入れて、アクアリウムは完成しました。
海の生態系にあるのは、美しい魚たちだけではなく、様々な動植物や微生物、それらを育む環境。“ドリー”や“ニモ”が生きていくための様々な「絆」を、子どもたちは学んだのかもしれません。
ドリーやニモを育てるのはやっぱり難しいかも・・・という人もご安心ください!木村さんがプロデュースする「アートアクアリウム誕生10周年記念祭」東京・大阪会場で元気いっぱいに泳ぐドリーやニモに会うことが出来ます。
アートアクアリウムの魅力の一つが、水槽の中で維持・管理された生態系。出演した魚たちがかわいそう・・・と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、むしろ栄養価の高いエサを毎日食べて、イベント期間が終わると元気になって帰っていくそうです。映像や音楽による幻想的な演出も目を楽しませてくれることでしょう。
また、東京会場では、ドリーの仲間たちと会場周辺のフォトポイントで写真を撮る「ドリーの日本橋フォトラリー」を8月28日まで実施していますので是非こちらも参加してみてください!
アートアクアリウム誕生10周年記念祭
〔東京会場〕7月8日~9月25日、日本橋三井ホール
〔大阪会場〕7月6日~9月5日、堂島リバーフォーラム
〔金沢会場〕9月中旬~10月14日、金沢21世紀美術館