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MAXのLINA「この年まで独身だとは」恋愛が活力だったあの頃

以前は「恋愛が活力」だったというMAXのLINAさん。心境が変化し、ここ数年は……?=本人提供
以前は「恋愛が活力」だったというMAXのLINAさん。心境が変化し、ここ数年は……?=本人提供

目次

10代に「スーパー・モンキーズ」でデビューした沖縄出身のダンスボーカルグループMAX は、27周年も第一線で走り続けます。メンバーのLINAさんは、20代の頃は好きな相手に全身で気持ちを表現し、恋愛が活力だったといいますが、今は「一歩踏み出すことが億劫」になったそう。仕事や自分自身の活動を語る「MAXコラム」で、その心境の変化をつづります。

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桃の節句に母が作ってくれたもの

春到来!
寒い冬を超えて、ようやく暖かい陽気が続くようになりましたね。寒がりの私でも、愛犬とお散歩しているとほんのり汗をかくことも。日中は半袖でいい気温の日も増えてきました。

こんな陽気に包まれていると、明るい気分になり、新しいことにチャレンジしたい気持ちが芽生えてきます。心の切り替えにとっても良い季節です!

春といえば、卒業式や入学式。華やかな節目の思い出で溢(あふ)れていますが、私にとってはもう一つ心に残る思い出があります。

それは、3月3日の桃の節句です。

小さい頃、経済的な事情でひな人形を買ってもらえなくていじけていた私の気持ちを汲み取ってくれた母が、あるものを作ってくれたんです。

それは、おにぎりをひな人形の身体に見立てて、うずらの卵を差してお顔を作り、薄焼き卵の十二単(じゅうにひとえ)を羽織っている、母お手製のひな人形。

小学生時代のMAXのLINAさんとLINAさんの弟=本人提供
小学生時代のMAXのLINAさんとLINAさんの弟=本人提供

ずっと、アルバムの中にしまっていた思い出ですが、いま写真を見返すと、とっても可愛らしく思えます。

娘のために、母が試行錯誤しながら作ってくれたんだなと。お金では買えない愛情を注いでくれたことに、ありがたみを感じます。

好きな相手には全身で気持ちを表現

そんな私も、2月にまた一つ歳を重ねました!
まさかこの年齢まで独身でいるとは……!そのことに自分自身が1番驚いています(笑)

思い返せば、20代の頃、雑誌のインタビューで、タイプの男性や恋愛観などをよく聞かれました。

その当時は、「男性に頼らず、自分一人でやっていけるようになりたい」と言っていた記憶がにわかに蘇ってきました。

とは言いつつも、結婚に憧れもあり、女友達と集まるとそれぞれの恋の行方について語り合ってはキャッキャッと騒ぎ合っていました。「恋バナ」と「美容」はいくつになっても盛り上がる永遠のテーマですね。

若かりし頃は、海外移住ができるような男性と出会い、子どもが生まれたらインターナショナルスクールに通わせたいなぁ!などと、これから訪れるであろう未来にトキメキ、胸を膨らませていました。

忙しいスケジュールの中でもお休みが取れると、好きな人に会うために1泊3日の旅行を計画していました。

それを所属会社の方々が知り、こっぴどくお説教を受けたことも……。落ち込んで涙し、メンバーに慰められた日もありました。

私としては、「お休みだから何をしようがいいじゃないかー!!」という言い分ではありましたが、今思うと、さすがに無理のあるスケジュールですよね(汗)

しかし、私は思い立ったら行動せずにはいられない性格!さらに、人に限らず、「好きなもの」が見つかると、自分でも驚くほど愛情を注ぐんです。

好きな相手ができると、なりふり構わず全身で気持ちを表現してしまうので、時にはその素直すぎる愛情表現が仇(あだ)となり、フラれることもありました。

でも、どんなにハードなスケジュールでも、好きな相手に会えると疲れも吹き飛びません?

会えると嬉しいし、元気ももらえるので、当時は恋愛が一番の活力になっていたような気がします。

良きパートナーに巡り合えることを願って

そんな情熱的だった私も、たくさんの経験を通して色んな感情を味わっていくと、好きな気持ちだけではなかなか前に進めない心境になることも。

特に恋愛に関しては、一歩踏み出すことが億劫になっているのが正直なところです。

トキメキをどこか遠くへ置き忘れてしまっていることが、我ながら不思議でたまりません。

大人になっていく中で、価値観やライフスタイルは変化していくもの。恋愛したいと思いつつも、年々一人暮らしの居心地の良さにどっぷりハマっていきました。

なので、ここ数年は仕事に加え、趣味や習い事を通して、自分磨きにさらに力を入れています。

愛犬といっしょに写るLINAさん=本人提供
愛犬といっしょに写るLINAさん=本人提供

ただ、心配していることは年をとってからのこと。今は一人で過ごしていても寂しさはあまり感じないですが、将来はわかりません!

今後、一緒に旅行や趣味を楽しめるような良きパートナーに巡り合えるといいなと思っています。

きっと、出会いというものは人それぞれにとって最適なタイミングがあるはず。焦らず、新しい恋の始まりを楽しみに待ってみようと思います。


               ◇

〈MAX〉NANA/LINA/MINA/REINAの沖縄県出身4人組ダンスボーカルグループ。1995年にデビュー。翌年発売のサードシングル『TORA TORA TORA』でブレーク。1997年に『Give me a Shake』でオリコン初登場1位を獲得。その後も『Ride on time』など数々のヒット曲を発表し、紅白歌合戦に5年連続5回出場。近年は音楽活動の他に、個人でのバラエティー、ドラマ、舞台出演など活動の幅を広げている。2021年に “Do Shot”と“Viva la Mambo”収録の37枚目シングル『Do Shot』をリリース。2022年に、寅年を記念して全6曲すべて『TORA TORA TORA』を収録したミニアルバム『寅 寅 寅』を配信。

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