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話題

ダイヤル回してチャンネル変更! 中身はLED液晶、レトロTVが話題に

昭和世代が懐かしさに浸れるテレビが発売され、ネット上で話題になっています。

これが「20型 ハイビジョンLED液晶テレビ VT203-BR」
これが「20型 ハイビジョンLED液晶テレビ VT203-BR」 出典: ドウシシャ提供

目次

 ダイヤルを回してチャンネル切り替え、黒いツマミで音量調整――。昭和世代が懐かしさに浸れるテレビが発売され、ネット上で話題になっています。20型液晶で実勢価格8万円前後と高めですが、昔を懐かしむ世代だけでなく、若い世代からも「かわいい」と支持する声が上がっています。なぜ今、こうした商品を企画したのか? 発売元に話を聞きました。

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チャンネルはダイヤルを回して切り替える
チャンネルはダイヤルを回して切り替える 出典: ドウシシャ提供

ドウシシャが企画


 話題になっているのは「20型 ハイビジョンLED液晶テレビ VT203-BR」。作ったのは「オリオン」ブランドのテレビを販売しているドウシシャ(大阪市)です。

 デザインのモチーフは1970年代のブラウン管テレビですが、地デジ・BS・110度CSに対応し、USB接続の外付けハードディスクによる番組録画も可能。HDMI入力端子や、映像をより高精細に表現する「美・彩・細エンジン」を搭載するなど、スペックは現在普及しているテレビと変わりません。

 最大の特徴は、やはり『昭和レトロ』感です。本体の前面には、回してチャンネルを切り替えるダイヤルや、音量調整用の黒いツマミがついています。どんどん薄型になってきた液晶テレビですが、この商品の奥行きは350mmもあります。

 一方、実用性も考慮されています。チャンネル変更は付属のリモコンでも可能ですし、350mmの奥行きについては、上部の板を開けると中が空洞になっていてCDやDVD、録画用の外付けハードディスクなどが収納できるようになっています。

 オープン価格ですが、実勢価格は税抜き8万円前後とやや高めです。

 先日、販売店に置いてある商品を撮影した画像がツイッターに投稿されると、「懐かしい」「ミニファミコンをつなげて遊びたい」と話題になり、リツイートは8千を超えています。

収納スペースも充実
収納スペースも充実 出典: ドウシシャ提供

担当者に聞きました


 なぜ今、昭和レトロなテレビを発売したのか? ドウシシャの担当者に話を聞きました。

 ――企画したきっかけを教えてください

 「家電業界において、レコードやテープなどアナログ復古のトレンドがある中で、部屋の中でも際立つデザインの液晶テレビがあっても良いのではないかと思い、開発しました」

 ――こだわった点は

 「ヴィンテージ感・レトロ感を出すことにこだわりました。例えば筐体には木の素材を使い、昔のブラウン管テレビの質感を再現しています。またフロントの樹脂キャビネットの色も、少しクリーム色っぽくすることで、リアリティーを出しました」

 ――注目点は

 「なんといってもフロントの『ガチャガチャ』チャンネルです。ちゃんとチャンネル切り替えができますし、音量変更もレトロ感にこだわったダイヤル方式にしました。ブラウン管テレビを使い慣れていた方には、グッとくるものがあると思います」

 「また、液晶テレビは薄いですから、空いた空間を利用した収納スペースもポイントです。液晶テレビはテレビ台の上に置くことが主流ですが、昔はどこの家庭でもテレビの上にモノを置くのが多かったと思います。このテレビがあれば、テレビと収納が一つになっているので、便利な使い方ができると思います」

大きさはこんなかんじ
大きさはこんなかんじ 出典: ドウシシャ提供

「テレビの存在価値、まだまだ変えられる」


 ――売れ行きは

 「11月に発売したばかりですので、厳密な数字は申し上げられませんが、多くのメディアに取り上げていただいており、順調に販売数を伸ばしております」

 ――お客さんからの反応は

 「意外だったのですが、若い世代の方から『かわいい』というお声をいただきます。購入された方の中には、自身のSNSへアップしてくださっている人もいます。ブラウン管テレビになじみのない、若い世代の方にも受け入れられていると思っています」

 ――ネットで話題になっています

 「液晶テレビは家庭の中でも中心的な存在ですが、デザインは画一的なものしかありませんでした。今回の製品でテレビの存在価値はまだまだ変えられるのかなと感じています。メディアやネットで好意的なコメントをいただいておりますし、そこに確かなニーズが存在すると確信しました」

 ――今後もヴィンテージテイストのモデルを予定していますか

 「テレビの派生モデルや、カセットやレコードプレーヤーなどのオーディオ機器の発売を予定しています。昔の製品を作るのではなく、今のニーズにマッチした最新の機能や特徴を付けながら、懐かしさを感じていただける製品の開発を進めていきます」

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