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アイドルアプリも戦国時代 ファンの熱意がアイテムに 本人の返信も

アイドルファンのためのアプリが増えています。ファンの熱意に、アイドルがちゃんと応えてくれる。ネットを使った新たなサービスが広がっています。

アイドルを応援するアプリが拡大。写真や動画、メッセージなどでファンが応援している
アイドルを応援するアプリが拡大。写真や動画、メッセージなどでファンが応援している

目次

 アイドルの応援はCDを買うだけじゃない。アイドルファンのためのアプリが増えています。ファンの熱意に、アイドルがちゃんと応えてくれる。ネットを使った新たなサービスが広がっています。

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アイドルアプリも戦国時代

 アイドルとファンの接点は、今まではライブに言ったり、CDを買ったり、ファンクラブに入ったりするのが一般的でした。

 最近、増えているのがファンとアイドルをつなぐアプリです。アイドル戦国時代と呼ばれる今、応援アプリの競争も激化しています。

CHEERZ 写真を見て「応援」

 「CHEERZ(チアーズ)」(https://cheerz.cz/)は、次々とアップされるアイドルの写真を眺めて応援できるアプリです。Fogg(フォッグ)が運営しています。お気に入りの子を見つけて、応援を意味する「CHEERZボタン」を押すと、ランキングが上がります。

 ランキング上位のアイドルは、写真集に登場したり、イベントの出演ができたりします。

CHEERZの一覧画面
CHEERZの一覧画面

コアとライト、両方のファンが楽しめる

 あらかじめ無料で使えるポイントを使い終わると、有料のポイントを購入して「CHEERZボタン」を押すことができます。

 ひいきの子に集中して応援する人もいれば、次々と流れてくる写真を眺めながら応援したい子を探す人も。写真とメッセージというシンプルなスタイルなので、詳しくない人も手に取りやすく、熱烈な応援もできてしまう設計になっています。

CHEERZの応援システムのイメージ
CHEERZの応援システムのイメージ

投稿するのは事務所と契約したプロ

 登録しているアイドルはアマチュアではなく事務所と契約しているプロです。しかし、現在のアイドル業界は、AKBグループやももクロなど一部のアイドルに人気が集中し、それ以外の子は表舞台に立つ機会がなかなかめぐってこないのが実情です。

 「CHEERZボタン」では、ファンの熱意をすくい取る新たな選択肢として生まれました。「CHEERZ」のランキング上位に入れば、メディアへの売り込みもしやすくなり、活躍の場を広げることができます。

 ツイッターでアイドルの投稿をリツイートするよりも、応援している実感も持ちやすいのを売りにしています。

Show Room 動画生中継に特化

 「Show Room(ショールーム)」(https://www.showroom-live.com/)は、生中継に特化したサービスです。DeNA (ディー・エヌ・エー)が運営しています。ファンは目当ての子が出る中継を見ながら仮想通貨で買ったアイテムを「投げ銭」の投げ入れて応援します。

 出演者にはアイドルや声優をめざすアマチュアの子もいます。観客の数は画面上にアバターとして現われ、ライブ会場のような雰囲気になります。

ファンが「投げ銭」で応援する「Show Room」
ファンが「投げ銭」で応援する「Show Room」

目標かなえさせるため「投げ銭」

 ランキングの上位者には、イベントに登場する権利など目標となるゴールが与えられます。ファンは、目当ての子の夢をかなえるため、熱心に応援をします。ファンの熱量を対価に変える仕組みとなっています。

「Show Room」の中継リスト
「Show Room」の中継リスト

密度の濃さが魅力

 動画中継に特化しているのも特徴です。出演者は「投げ銭」をくれたファンのアバターに向かってお礼を言うなど、交流が生まれます。その場でコミュニケーションが生まれる同期性も、魅力の一つになっています。

 ツイッターのフォロワーは少ないけれど、「Show Room」上ではファンに絶大な影響を与える出演者も少なくありません。中継で購入をすすめたバッグをその場で50個も売ってしまう大学生の出演者がいるなど、密度の濃さが最大の特徴になっています。

「Show Room」の「ルーム」と呼ばれる出演者ごとの一覧画面
「Show Room」の「ルーム」と呼ばれる出演者ごとの一覧画面

ナナゴーゴー ファンのコメントに返信

 「ナナゴーゴー(755)」(http://7gogo.jp/)は、芸能人や起業家とLINEのような感覚で直接、交流ができます。「755」には、島崎遥香さんや、高橋みなみさんらAKBグループのアイドルが数多く参加しています。

堀江貴文さんらが発案

 運営するのは、サイバーエージェントと、堀江貴文さんが立ち上げたSNS社による合弁会社です。「755」という名称は、証券取引法違反の罪で堀江さんが刑務所に服役中だったころの番号にちなんでいます。

「755」の画面。ファンのコメントにアイドルが返信する
「755」の画面。ファンのコメントにアイドルが返信する

アイドル以外も登場

 「755」にはアイドル以外の有名人も参加しています。幻冬舎の見城徹社長は「755」のやり取りを元に著作、「たった一人の熱狂」(双葉社)まで出版しました。

 見城さんは「人々の息づかいや足音を感じました」と話しています。

 友人や家族のやり取りと同じような形式で、著名人とも交流できる。それが「755」の魅力になっているようです。

スマホを片手に755の魅力を語る幻冬舎の見城徹社長
スマホを片手に755の魅力を語る幻冬舎の見城徹社長

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