朝日新聞で連載中の「吾輩は猫である。」そのキャラクター「マダニャイ」が2016年の出版界とエンタメ界を振り返ります。今回は最大級の映画レビューアプリ「フィルマークス」を運営する株式会社つみきの代表取締役社長 鈴木貴幸さんにお話を聞きました。最後にはあなたのラッキーブックがわかる占いも!ぜひ奮ってご参加ください。
鈴木さん、2016年の映画界はどうだったのかニャ?
今年は邦画がとても元気な1年だったと言えるでしょう。『君の名は。』(脚本・監督/新海誠)は、大きなニュースにも社会現象にもなり、映画界を盛り上げてくれました。私も映画館へ見に行きましたが、普段は映画館であまり見ないような客層、例えば部活帰りの高校生の男の子の集団などを見かけ、うれしく思いました。『シン・ゴジラ』(脚本・編集・総監督/庵野秀明)や『怒り』(脚本・監督/李相日)などが作品を通して投げかけてくる問いも、時代や社会を映していると感じます。原作・脚本・監督のすべてを自分で手がける西川美和監督の『永い言い訳』もすばらしい作品でしたし、『湯を沸かすほどの熱い愛』(脚本・監督/中野量太)には、大いに泣かされました。
どの映画にも、日本の自然や街の美しい景色が描かれていたり、時代や歴史について考えさせられたりーー。映画を通してあらためて日本を知ることができるような作品が多かったと思います。
私たちは「フィルマークス」という自社サービスを運営しています。これは、見たい映画をメモしたり、見た映画の感想・評価を記録したり、他の人の感想を参考に映画を探したりできる映画レビューサービスです。もともと、自分が友人から面白いと教えてもらった映画を忘れないように、見たい映画をメモできるサービスがほしいと考え、始めたものです。今では、レビュー数が2千万件を超え、映画に対する期待値から公開後の評価・感想まで、膨大なデータが集まるようになりました。これを活用して、今後は「泣ける」「切ない」といった気分や感情、「狂気」「クリスマス」などのキーワードで、より個人の趣向に合う映画を探せるようにできればとも考えています。
2016年は日本回帰・邦画が豊作でしたが、2017年は一転、派手な洋画のシリーズ物の続編が多く公開される予定です。2017年も、たくさんの作品とのすてきな出会いを期待したいです。
鈴木さんありがとうございました!2017年はどんな映画に出会えるか楽しみなのニャ~!
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結果はシェアしてお友達にもラッキーを分けてあげてニャ~