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連載

#279 #小山コータローの4コマ劇場

「なんですか、コレ」 大将の誠意?半チャーハンの〝半〟を可視化

ぷるるん

小山コータローさんのマンガ「見える化」
小山コータローさんのマンガ「見える化」
みんなの疑問を可視化! 漫画家・小山コータローさん(@MG_kotaro)が描くのは、どこか奇妙だけどなぜかツボに入る4コマ漫画。想像の斜め上からくる小山さんの発想力で、ちょっとダウナーな頭をやわらかくしてみませんか。
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小山コータローの4コマ劇場

「見える化」

小山コータローさんの漫画「見える化」
小山コータローさんの漫画「見える化」

高級中華のしきたり?

たびたびXでも話題になるギャグ漫画作家の小山さんに、漫画にちなみ、「中華屋さんの思い出」を聞いてみました。

中華屋の思い出といえば、僕がまだ小学校高学年くらいの時だと思いますが、家族でちょっと高級な中華料理を食べに行ったことがありました。

たしか父の知り合いだか、仕事の付き合いだかで行ったような…何か理由がないと行かないような敷居の高い中華料理屋でした。

父・母・姉・僕の4人でソワソワしながらテーブルに座ってコース料理を待っていました。
細かい料理は覚えていませんが、前菜が出てきてみんなで「高級だからうまいな」みたいな、味覚に頼らない食レポをしていたような気がします。
すると、白米とちょっとした漬物みたいなのが運ばれてきて、メインが来るだろうと思って待っていたのですがしばらく待っても何も運ばれてこなかったのです。

「…なんかくるよな?」

「…おかずないものね」

「…待てばいいの?」

小山家は全員疑心暗鬼になり、人狼ゲームでも始まったのかと思いましたが、ここで父が

「高級店だから、お米の味だけを味わってからメインがくるんじゃないか?」

と、大黒柱が場の空気を制するように大人の風格を漂わせて僕らに教えてくれました。僕は小学生ながら、そうだったのか…と全員漬物のようなもので白米をもぐもぐと食べ始めました。

「…おいしい!」

僕は高級中華のしきたりに打ちのめされ、これが高級中華かと感動しました。家族全員で感動している中、ウエイターさんがやってきて

「申し訳ございません!メインをお持ちしておりませんでしたね!すぐお持ちいたします!」

父と母は食い気味で「おかしいと思いましたよ」と言っていました。

あれ以来、高級中華は行ってないです。

<こやま・こーたろー>
漫画家。「違和感」を作風とし、漫画家のSNS「コミチ」やXで毎日4コマ漫画を発信中。前後関係を無視したセリフや、突拍子もない理不尽な展開が得意。初の書籍『デリシャス・サンド・ウィッチーズ』(扶桑社)発売中。Xアカウントは@MG_kotaro

   ◇
漫画家・小山コータローさんの連載「#小山コータローの4コマ劇場」は原則週1回、withnewsで配信していきます。
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