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左利きにピッタリのボールペン? 手も汚れず、押し書きも可能な1本
どういった点が左利きにぴったりなのかを取材しました
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どういった点が左利きにぴったりなのかを取材しました
「左利きさんにぴったりのボールペンあります」。ぺんてるがインスタグラムでそう紹介しているのが「エナージェル」シリーズです。どういった点が左利きにぴったりなのかを取材しました。
2001年に発売し、今年7月時点で累計12億本が売れている「エナージェル」シリーズ。
なめらかな書き心地と、汚れを気にせず書き進められる速乾性が特徴です。
なめらかな書き心地の理由は、効果の高い潤滑剤を配合しているから。
浸透性の強い潤滑剤は裏抜けやにじみが出やすくなりますが、そうならないように工夫が施されているそうです。
速乾性の理由は「インキの粘度」。
筆記時にインキ粘度が大きく下がりますが、紙に浸透したらすぐに元のインキ粘度に戻る仕様になっています。
また、紙との親和性を高める組成にしてあるため、紙に抱きかかえられるように保持されることでにじみを抑えているそうです。
そんなエナージェルに関して、ぺんてるはインスタグラムで「左利きさんにぴったりのボールペンあります」と紹介しています。
一つ目のポイントは速乾性。
左利きだと横書きの際に書いた文字が左手の下にくるため、すれて汚れてしまいますが、すぐに乾くため汚れにくくなっています。
二つ目のポイントは、なめらかな書き心地。
左手で文字を書こうとすると、進行方向の関係で「押し書き」になってインキが出にくくなりがちですが、エナージェルはひっかかりにくいそうです。
「開発時から海外で販売することを想定していたので、左利き向けということは意識していました」
そう話すのは、マーケティング課の担当者です。
左利きの人が手や袖口を汚してしまわないよう、筆跡の乾燥が速くて「ボテ」(大きくなったインキの固まりが紙に付着する現象)が少ないインキを目指して開発。
発売後は、左利きの人たちから「筆跡がこすれて紙やノートが汚れない」「最後まで使い切れる」といった反響が寄せられているそうです。
「もちろん右利きの方からも大変好評をいただいており、エナージェルを使って書くと字がうまくなったように感じる、他のペンには戻れないという意見が多く寄せられています」
インスタの投稿に対しても「左利きである私にとって書くときの相棒となっています」「当たり前のようにインクがちゃんと出る右利きの幸せを左利きでも享受できています」といったコメントが寄せられています。
こうした反響を受けて担当者は「作り手側が知らなかった左利きの困りごとや使用シーンを知ることができ、とても参考になっています」と話していました。
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