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「先回りして自己否定しない」 名言連発の彼は死神で…漫画家に聞く
絶望した女性の前に死神が現れて「名言」を連発する漫画が、ネット上で注目を集めています。
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絶望した女性の前に死神が現れて「名言」を連発する漫画が、ネット上で注目を集めています。
「人間は毎日頑張ってはダメなんですよ」「違和感は大事な判断材料です」――。絶望した女性の前に死神が現れて「名言」を連発する漫画が、ネット上で注目を集めています。すでに10話まで公開されていて、毎回、印象に残るセリフと解説が登場します。どのような思いで描いているのか、作者に話を聞きました。
激務に耐えかね、電車に飛び込もうとした女性。そんな彼女を死神が救う場面から漫画は始まります。
第2話では、女性がブラック企業を退職することを決意。しかし、不安で夜も眠れず、死神にこう訴えます。
「やっぱり退職やめようかな……だって怖いもん! 辞めてからうまくいく保証なんてないもん!」
「転職先も決まってないのに会社を辞めて、もし仕事が見つからなかったら?」
「2年で辞めたらヤル気がない人間って思われて面接で不利なんじゃ? ツラくても今の職場の方が安心だし我慢した方が……」
すると死神は、こう答えます。
「理不尽に慣れることを安心とは言わないんです」
そして、「人間は慣れたものに安心して 未知なものに恐怖します」「必要なのは未知へと踏み込む勇気です」と言って、退職を後押しします。
第6話では、人に傷つけられる前に自分を傷つける「否定の先回り」について、「巨大な虚影と向き合っては心が壊れます 等身大の事実と向き合いなさい」と諭します。
第8話では、知名度で再就職先を選ぼうとする女性に対し、「見た目や肩書きを信用しすぎてはいけません 違和感は大事な判断材料です」と語りかけます。
笑えるシーンも交えながら、死神が教訓めいた言葉と、その根拠を解説するこれらの漫画。いずれもツイッター投稿されており、リツイートが9万、いいねが18万を超えている回もあります。
作者は、会社員として働きながらwebを中心に活動している漫画家のベニガシラ(@poppoyakiya)さん。
同人サークル「ポッポ焼き屋」を主催していて、「美少女同人作家と若頭」「魔王などがブラック企業の社長になる漫画」(いずれも一迅社)などの著書があります。
サラリーマンとしての仕事と漫画家の仕事が忙しく、絶望的な状況だった時に思いついたという死神シリーズ。どのようにして描いているのか? ベニガシラさんに詳しく聞きました。
――命や死神をテーマにした理由は
過労やブラック企業の激務を我慢し過ぎて、自ら命を落とす人がいるので、このテーマを選びました。
――セリフはどのようにして考えているのでしょうか
私の体験や恩師からの助言を、かみ砕いてセリフにしています。
――クスッと笑える部分が毎回盛り込まれていますね
こういうマンガは説教臭くなるので、ギャグを入れるのを意識しています。
――シリーズ化するにあたって心がけた点は
主人公の女の子が、少しずつ成長できるように心がけています。
――描き続けるうちに変化はありましたか
シリーズ化して書き続けることは初めてだったので、継続することの重要さを実感できました。「続きを楽しみにしています」という声をよくいただき、ありがたいことです。
――お気に入りの名言があれば教えてください
やはり1話の「人間は毎日頑張ってはダメなんです」でしょうか。ときに頑張ることは必要ですが、心や身体が壊れるまで頑張るのは人生の損失につながるので、気をつけたいです。
――今後の展開は
転職に関して実践的な内容を描きたいと思っています。転職に悩んでいる人の役立つとうれしいです。読んでくださる読者がたくさんいると、継続してマンガを描く励みになります。ありがとうございます。
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