話題
イスラム国の脅威、空爆してもなくならない理由 背景に貧困・差別…
過激派組織「イスラム国」(IS)。ISに支配されていたイラク北部のモスルが解放されました。アメリカ軍を中心とする有志連合は、ISが「首都」と称するシリア北部ラッカを空爆しています。しかし、スペインで起きた連続テロではISとのつながりが指摘されています。空爆でISはなくならないのでしょうか? ISに絡んだテロがなくならない背景について超解説します。
ISが生まれた背景には、宗教対立だけでなく、若者の深刻な貧困問題があります。ヨーロッパからシリアに渡りISなどに加わった「外国人戦闘員」は、5千人ともいわれています。
その多くがイスラム系移民・難民の子孫です。満足な教育を受けられず、就職もできず、差別と不平等が過激派に駆り立てました。
アメリカ軍を中心とする有志連合は、ISが「首都」と称するシリア北部ラッカを空爆しています。ISに支配されていたイラク北部のモスルが解放されましたが、スペインで起きた連続テロではISとのつながりが指摘されています。
風邪をひいた人の治療に例えると、空爆は抗生剤のようなもの。風邪をひかない体を作るには、抗生剤ではなく十分な栄養と睡眠が必要です。
テロをなくすには、空爆ではなく、若者の貧困、差別への不満を解決する必要があるのです。