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中田考氏、どんな人? 灘高から東大、敬虔な信者 仲介役を申し出
「イスラム国」が日本人2人を人質にとり、身代金を要求している事件で、中田考氏が日本政府に仲介役を申し出ました。敬虔なイスラム信者でもある中田氏とはどんな人なのでしょうか?
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「イスラム国」が日本人2人を人質にとり、身代金を要求している事件で、中田考氏が日本政府に仲介役を申し出ました。敬虔なイスラム信者でもある中田氏とはどんな人なのでしょうか?
「イスラム国」が日本人2人を人質にとり、身代金を要求している事件で、中田考氏が日本政府に仲介役を申し出ました。中田氏は、昨年10月、日本の大学生が「イスラム国」に参加しようとした事件で家宅捜索されたことも。敬虔なイスラム信者でもある中田氏とはどんな人なのでしょうか?
中田さんは灘高から東京大学に入学。文学部イスラム学科を卒業しました。専門はイスラム法です。2011年まで同志社大学の教授でした。今は、都内で会社経営に携わりながら、自由な立場でイスラム研究や情報発信をしています。
中田さんはアラビア語に堪能で、ハサンというイスラム名を持つ敬虔なイスラム信者でもあります。イスラムの世界に知り合いが多いことから、日本の若者の留学先の紹介をしていました。
また、中田さんは、イスラム思想の分野では国内屈指の研究者とされています。世俗的イスラム国家を否定し、預言者ムハンマドの代理人とされる「カリフ」の復活を主張しています。ただし、カリフ制を掲げるイスラム国を評価しつつも、乱暴な裁判や残虐行為には否定的な考えを示しています。
中田さんは、人質になっている湯川さんの裁判に協力するため昨年9月、「イスラム国」に入ったことを明かしています。5回目の訪問だったそうです。そのときは、書類に日本人ハサン(中田氏のムスリム名)と書くだけで旅券も確認されず、携帯電話も制限されなかったそうです。中田さんは「イスラム教徒の来訪は拒まず、入国が認められた人ならば安全に支配地域に入り、安全が保証されている印象です」と振り返っています。
22日にあった記者会見では、「正しい相手と正しい交渉をするためにはパイプ役が必要だ」と述べ、政府から要請があれば自ら仲介する考えを表明しました。また、「イスラム国」に対しては「72時間は短すぎる。交渉のため、もう少し待って欲しい」とするメッセージをアラビア語で読み上げました。