ネタのタネ
AIを用いた対話型司書(検索)サービス「クジラ」4月15日リリース
by 株式会社ゲンロン
- 提供:PR TIMES
ゲンロンカフェのイベント1800時間分と東浩紀の著作およそ300万字分を読み込んで制作された、従来のキーワード検索と異なる対話型検索サービス
「あずまんAI」ユーザー画面
株式会社ゲンロン(本社:東京都品川区)とともに株式会社クジラ(本社:東京都品川区)は、AIを利用した新たな司書(検索)サービス「クジラ」(https://kujira.ai/)のβ版を2024年4月15日にリリースしました。
クジラは、株式会社ゲンロンが合同会社シラス(本社:東京都品川区)、AI研究家の清水亮(shi3z)氏らとともに立ち上げた、新しい司書(検索)サービスを開発するプロジェクトです。
現在の検索を支えるページランクのアルゴリズムは、被参照数に応じてコンテンツの優先度を決定するものですが、それだけでは人文知の豊かさに対応することができません。哲学や文学の世界では、だれも訪れない本棚や図書館の片隅に宝石が眠っていることがあるからです。そのような隠れたコンテンツの発見のお手伝いをする、まるで「司書」のような検索サービス──それがクジラの最終的な開発目標です。
ゲンロンカフェのイベントおよそ1800時間分の文字起こしデータをベクトル化
その第1段階として、トークイベントスペース「ゲンロンカフェ」でのイベント、および東浩紀の著作の内容を検索するサービス「あずまんAI」を提供します。あずまんAIは、シラス「ゲンロン完全中継チャンネル」の番組およそ1800時間と、東浩紀の著作およそ300万字分を読み込んで制作された対話型の検索サービスです。ユーザーの入力を文単位で分析し、関連する内容を含む動画あるいは著作を探し出します。従来のキーワード検索と異なり、文単位で類似度を計算し推測結果を出力することで、ユーザーにまったく新しい検索体験を提供します。
OpenAI APIを利用した高度な応答が可能
クジラの利用は基本的に無料ですが、ユーザーの任意でOpenAIのAPIキーを設定することができます。ユーザーがOpenAIと契約のうえAPIキーを取得することで、動画および著作から読み込んだ知識を活かした人工知能との対話を利用することもできます。これはRAG(Retrieval Augmented Generation)という手法によるもので、あずまんAIでは動画、著作のデータセットから類似性に応じて情報を収集し、その内容を大規模言語モデル(LLM)を利用して要約します。APIの利用料金はユーザーの負担となります。
クジラはより多くの方々が、ゲンロンが蓄積してきた豊かな人文知へアクセスできるようになることを目指します。
清水亮プロフィール
新潟県長岡市生まれ。6歳の頃からプログラミングを始め、21歳より米Microsoftで上級エンジニアとして活動後、1999年にドワンゴに参画。2003年に独立し株式会社UEIを設立。2005年に独立行政法人IPAより天才プログラマーとして認定される。以後、10社の設立にかかわる。近年は深層学習を活用した人工知能の開発を専門に行い、2022年よりパーソナルAIサービスMemeplexを開始。著書として『よくわかる人工知能』(KADOKAWA)、『教養としての生成AI』(幻冬舎新書)、『検索から生成へ』(エムディエヌコーポレーション)など。
東浩紀プロフィール
1971年東京生まれ。批評家・作家。東京大学大学院博士課程修了。博士(学術)。株式会社ゲンロン創業者。著書に『存在論的、郵便的』(第21回サントリー学芸賞)、『動物化するポストモダン』、『クォンタム・ファミリーズ』(第23回三島由紀夫賞)、『一般意志2.0』、『弱いつながり』(紀伊國屋じんぶん大賞2015)、『観光客の哲学』(第71回毎日出版文化賞)、『ゲンロン戦記』、『訂正可能性の哲学』『訂正する力』など。
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