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エンタメ

家族とは?写真の力とは?涙あり、笑いあり、二宮和也主演の感動実話

映画「浅田家!」いよいよ10月2日に公開 

PR by 東宝

目次

様々な職業にコスプレした家族の姿を撮影し、木村伊兵衛写真賞を受賞した『浅田家』。東日本大震災の津波で泥だらけになった写真を洗浄し、持ち主に返すボランティアの人々を撮影した『アルバムのチカラ』。2冊の写真集を原案に、写真家・浅田政志の人生と、彼を支える家族をユーモアたっぷりに描く映画『浅田家!』が10月2日(金)より公開されます。自分勝手に家族を巻き込みながらも、どこか憎めない政志を演じるのは二宮和也。ここでは涙あり、笑いありの感動実話のあらすじと、撮影エピソードを紹介します。
 

家族の協力で夢をかなえた写真家が被災地で目にしたもの

幼い頃、父親からカメラを譲ってもらい、写真を撮ることが大好きになった浅田政志(二宮和也)。写真家を志す彼は、家族全員を巻き込み、消防士やレーサー、バンドマン、極道など、家族が“なりたかった職業”“やってみたかったこと”をコスプレさせて撮影するようになります。そんな一風変わった家族写真を収めた写真集『浅田家』は大評判となり、第34回木村伊兵衛写真賞を受賞。日本中の家族から、政志のもとへ家族写真の撮影依頼がまい込むようになります。
 
ところが写真家になるという夢がかない、仕事も軌道に乗り始めた矢先に、東日本大震災が発生。政志はかつて撮影した家族の安否を確かめるために、被災地へと向かいます。そこで家族や家を失い、悲嘆にくれる人々と直面。 シャッターを切ることもできず、「家族ってなんだろう?」「写真家の自分にできることは何だろう?」と自問自答を繰り返すのでした。
 
そんな政志に転機が訪れます。津波で泥だらけになった写真を一枚一枚丁寧に洗い、家族の元へ戻すボランティアとの出会いです。彼らに刺激を受け、政志は自分も写真の洗浄ボランティアを行うようになります。そして家族の写真を見つけ、嬉しそうに帰っていく人々の笑顔に触れているうちに、「写真がもつチカラ」を強く信じられるようになっていくのです。そんな政志の前に、津波で父親を失った一人の少女が現れます。彼女は「私も家族写真を撮って欲しい」と政志に頼むのですが……。
 
 実話をもとにした映画『浅田家!』は、こんな物語です。浅田政志はなぜ家族を被写体に選び、写真を撮り続けてきたのか。家族はどんな思いでそんな彼を支えたのか。被災地での体験は、政志にどんな影響を与えたのか。映画では、ユーモアあふれる展開とともに、心あたたまる家族の絆、そして一枚の写真のもつチカラが描き出されていきます。 

困ったやつだけど、憎めない政志役を二宮和也が好演

この映画の大きな見どころは、何といっても浅田政志役の二宮和也の演技でしょう。やんちゃで自由奔放、自分勝手に家族や幼なじみを巻き込み、一見、ダメなやつにしか見えない。でも人間味があってどこか憎めない。そんな政志役はひょうひょうとしていて、どんな役もあいきょうあるキャラとして演じられる二宮和也以外ありえない。そんな監督ら制作サイドの全員一致の意見で、この配役は決まったと言います。
 
写真家役を演じることになった二宮は、極力カメラに触れる時間をつくり、撮影中もスタッフや共演者をこっそり撮っていたそうです。また二宮の演技力に、スタッフ全員が舌を巻いたというのが涙のシーン。この作品では政志が何度も泣くシーンがありますが、「それぞれの涙がぜんぶ違う涙に見える」とプロデューサーも感嘆。「ただ泣くだけではなく、どういう気持ちなのかすべて分かったうえでの涙、理解しての涙だから本物に見える。さすがです」と中野量太監督も語っています。
 
この映画は、二宮和也演じる政志と、それを支える家族との心あたたまるやりとりも大きな見どころです。なかなか定職につかない政志を心配し、振り回されながらも支える兄を演じるのは妻夫木聡。無骨だけど優しい父親役に平田満。政志のよき理解者である母親役に風吹ジュン。家族以外では、政志が写真洗浄を行うきっかけとなり、同志のような関係となる大学院生を演じる菅田将暉。政志をけなげに支える幼なじみ役の黒木華と、豪華俳優陣が集結しています。
 
 

家族写真は本物の浅田政志が撮影し、100%再現

この作品がユニークなのは、写真集『浅田家』に収録されている家族写真を、俳優陣がそっくりそのまま再現し、撮影し直していることです。しかもその撮影を、なんと浅田政志本人が行っています。それも三重県の津市にある実際の消防署や本物の消防車、当時、実際に使っていた消防服を借りて撮影するなど、徹底的にこだわっています。撮影スケジュールの最初に行ったこの家族撮影を通して、キャストも自然と本当の家族のような親密な関係になっていったと言います。
 
この作品を手がけた中野量太監督は、『湯を沸かすほどの熱い愛』『長いお別れ』のヒット作があり、家族をテーマにした作品を制作し続けてきた注目株。中野監督はいつか3.11をテーマに作品を撮らなくてはならないと感じながらも、実際にどのようなかたちの映画にすべきか葛藤があったそうです。しかし『浅田家』『アルバムのチカラ』といった写真集を目にし、「ユニークで人を引きつける魅力をもつ浅田さんを通してなら、3.11を描けるのではないかと思った」と言います。
 
制作のオファーを受けた後も、3.11を本当にエンターテインメントにしていいのか不安を感じたという中野監督。しかしその不安は東北で被災者と会い、話を聞くことで解消され、むしろこの作品は絶対に撮らなくてはならないと確信したそうです。「話を伺った方たちは心の奥に悲しみを背負っているのに、たくましくて、前向きで、逆に僕たちのほうが勇気づけられました。彼らに映画を届けたい、観て、喜んでもらいたいと思った」と中野監督は語ります。
 
本作は、家族という普遍的なテーマを扱い、涙あり、笑いありの、誰もが楽しめるエンターテインメントです。それでいながら、今までのよくある家族映画とは一味違います。それはやはり、実話をもとにしていること、そして浅田政志という人間とその家族の魅力が大きな要因となっているのでしょう。そんなこの映画のだいご味を、ぜひ劇場でお確かめください。
 
『浅田家!』
10月2日(金)公開
©2020「浅田家!」製作委員会
公式サイト asadake.jp
 

 
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