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“のん”のノンストップ!女優業!!『マイ・ベスト・フレンド』
提供:ショウゲート
初めまして、〝のん〞です。この度、連載を始めさせていただくこととなりました。私が観させていただいた映画の感想を書かせていただく、というなんとも(私が)楽しい連載!本当にうれしいです。
20代そこそこの小娘が書かせていただきます。どうぞお手柔らかに、よろしくお願いいたします。
第1回、連載最初に拝見した映画は『マイ・ベスト・フレンド』です。幼い頃出会ったミリー(ト二・コレット)とジェス(ドリュー・バリモア)は大親友。ミリーは結婚して子供を二人産み、ジェスはパートナーと幸せに暮らしているものの、なかなか子供が出来ない。不妊治療を続けてやっとお腹に子供が出来た、同じタイミングで親友ミリーの乳がんが見つかる。
二人の信頼しきった友情が気持ち良くてミリーとジェスが大好きになりました。相手を支えたいという気持ちが何の無理もなく自然に存在する友情があって、胸がいっぱいになりました。
二人の仲は譲れないものなのに、不安定なミリーについていけなくなってしまうジェス。その悔しさや怒りに、きゅうっと心が絞られるみたいに痛くなりました。大好きなのに、もっと一緒にいたいのに、支えたいのに、うまくいかない。
普段はつっぱってかっこいい女のミリーが、見ためを磨き上げてきたという自分の支えみたいなものを失くしたように感じてしまう恐怖に、見ている方も辛くなる。喧嘩をしても、心の中では二人とも「支えたいのに分かって欲しいのに」って訴えているような気がして、とても切なくなりました。
カラフルな18センチヒールに同じときめきを共有するシーンが響きました。ミリーとジェスがいつでもそのときめきを失わないのは、お互いの存在があるからなのだと思えてジワジワと涙が出てきました。それが大人の女性なのに可愛く見えて、なんだか憧れる。
お互いがお互いを受け入れるという気持ちの態勢が無償の上であって、しかも二人の思いの量が同じだけ心にある、そんな風に思いました。この関係が、とても正しく見えました。ミリーとジェスのような友情を築ける人生を送りたい。女優としての欲を言ってしまうと、こんな素敵な映画に出たい!なんて思いました。
『マイ・ベスト・フレンド』って素敵だなあ……。劇的に心を持って行かれて感情移入してしまい、自分の心もかき乱されてしまう…。そしてそれは、二人の女性が魅力的だからこそ。役者の力というのは凄い……というのを改めて感じました。二人のような強くてかっこよくて、可愛い大人になりたい! 興奮する今日なのでした。
トニ・コレット、ドリュー・バリモア出演、映画『マイ・ベスト・フレンド』11月18日(金)よりTOHOシネマズシャンテ他にて全国ロードショー
のん/女優、劇作あーちすと。1993年兵庫県生まれ。11月12日(土)公開の映画『この世界の片隅に』で声優デビュー。「戦時中の広島を舞台にした素敵なアニメ映像です!」