• ローチケ“改悪”の具体的な内容は
• 仕様変更は「不正・転売の防止の強化」

ローチケ電子チケットアプリのアップデートについて注意喚起する投稿がXで話題になりました。電子チケットの表示（ダウンロード）後に、機種変更やアプリの再インストールをした場合「チケットが消えるらしい」という内容でした。ローチケの運営を取材したところ、この仕様変更は「転売対策」のためで、チケットの再表示には「問い合わせが必要」という回答でした。（朝日新聞デジタル企画報道部・武田啓亮、朽木誠一郎）

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ローチケ“改悪”の具体的な内容は

ローソングループのチケット販売サイト「ローチケ」の電子チケットアプリが4月3日にアップデートされました。

その内容について「今回のアプデが結構重要な内容なのでみんな気をつけた方が良いです」「チケットダウンロード後の機種変とか再インストールするとチケット消えるらしい」といった注意喚起がXに投稿され、約4万回リポストされるなど、話題になりました。

ローチケの「【重要なお知らせ】電子チケット表示に関しまして」というタイトルの案内には、“電子チケット表示（ダウンロード）後に、「機種変更」や「アプリ再インストール」をされた場合、「チケットの再表示」が出来ませんのでご注意ください”となっていました。

より詳細な「ローチケ電子チケットアプリ操作ガイド」には、“公演日までに「機種変更」を行う予定のある方は「機種変更後」に必ず、電子チケット表示（ダウンロード）を行ってください”“電子チケット表示（ダウンロード）後は、同一スマートフォン端末内での「アプリ再インストール」はしないでください”とあります。

電子チケット表示（ダウンロード）後に機種変更した場合、同一スマートフォン端末内でアプリ再インストールをした場合、共に“「チケットは削除」され、復元させることができません”と明記されています。また、機種変更には異なるスマートフォン端末への「SIMカード／eSIM」移行（入れ替え）も含むということです。

公式サイトでも、機種変更やアプリの再インストールに関する注意喚起をしています 出典： ローチケ公式HPから

“公演当日、ダウンロードしたチケットをご提示いただけない場合は一切入場できません”とあり、うっかり機種変更やアプリ再インストールをしてしまうと、重大な事態を招くおそれがあります。

また、同行者に分配されたチケットを申込者に返却する場合、申込者・同行者共に機種変更やアプリの再インストールはNG。共にチケットの再表示ができなくなるためです。

この仕様変更は“改悪”として、「アプリに何らかの不具合が生じてアンインストール＆再インストールが必要な事態になったら」「紛失したり事故で壊れることだってあるのに」とXユーザーらから不安の声が上がっていました

仕様変更は「不正・転売の防止の強化」

その後、ローチケ公式は4月4日付で「『ローチケ電子チケットアプリ』ご利用方法変更のお知らせ」を公式サイトに掲載しました。

機種変更やアプリの再インストールをするとチケットの再表示ができなくなることを周知したうえで、「再表示に関するお問い合わせはローソンチケットカスタマーまでご連絡をいただけますようお願い申し上げます。お客様の近況をお伺いさせていただきました後、再表示設定をさせていただきます」としています。

ローチケ公式サイトでは、再表示ができなくなった場合の問い合わせ先などについて周知しています 出典： ローチケ公式HPから

X上では「転売防止では」という意見もあった今回の仕様変更。

ローチケ公式に取材すると、やはり、仕様変更は「不正・転売の防止の更なる強化を目的としています」とのこと。

「スマートフォンの機種変更やアプリの再インストールなどがあったとしても、お問い合わせをいただければ再表示ができる仕様ですが、わかりづらい表現となっていました。お客様の誤解を招く表現となり、ご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございませんでした」と説明しています。

ローチケアプリ公式による説明　赤文字で衝撃的な内容が

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