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大福餅なシマエナガ、不敵な笑みのハシビロコウ 「鳥愛」強めの刺繍

大福餅のようなフォルムが愛らしいシマエナガ
大福餅のようなフォルムが愛らしいシマエナガ 出典: いきもの刺繍作家のNunomushiさんのツイッター(@nunomushisan)

目次

5月10~16日の「愛鳥週間」。繁殖期を迎える野鳥が多く、雛の姿も見かける時期です。そんななか「私はいつでも愛鳥週間」とつぶやき、シマエナガやハシビロコウたちの刺繍作品を投稿したツイートが話題になっています。今にも羽ばたき、さえずりそうな刺繍の鳥たちに込めた思いを伺いました。(withnews編集部・高室杏子)

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シジュウカラにスズメ、ハシビロコウにキーウィも

愛鳥週間初日の10日朝、いきもの刺繍作家のNunomushiさん(@nunomushisan)は「今日から#愛鳥週間!私はいつでも愛鳥週間だけど。もっといろんな鳥を刺繍したいです」とツイートしました。添えたのは2021年秋ごろからこれまでにつくった作品の一部、9種類の鳥たちをコラージュした画像です。

9種類10羽の鳥たちは、つぶらな瞳のスズメ、きれいな川の近くで見ることができるカワセミ、身を寄せ合うシマエナガ、たわしのような丸みを帯びた体に細長いくちばしのキーウィ、鋭いまなざしで不適な笑みのハシビロコウ、恐竜のような立派な太い足を持つライチョウ、ほほえんでいるようなメンフクロウに、片足を上げて歩くアデリーペンギンとヒゲペンギン。

「全部かわいい」「カカポやワライカワセミの刺繍が見たい」「とても楽しくなります」という反響もありました。

何度も針を刺し直し、いきものの「温かみ」にこだわり

作品はキーホルダーや巾着、ブローチなど日常使いのできる布小物に仕立て、ハンドメイド作品の販売イベントやオンラインで販売してきました。

そんな刺繍のいきものたちは、スケッチブックに図案を下書きをするところから生まれます。

下書きを色鉛筆で塗りながら配色を決め、布に図案を写し、針を刺していきます。針の運び方、糸の流れの向き、糸の本数を一刺しごとに見極めながらの作業です。

一度でうまくいくこともあれば、何度刺しても納得がいかずにお蔵入りする作品もあります。こだわっているのは、「そのいきものの魅力を引き立てること」と「素材選び」。

いきものの図案を描くときに、「どこにいとおしさやかっこよさを感じるか」を考えます。

ペンギンの雛のもこもことした丸い体を表現した作品は立体的な刺繍に仕上げました。糸選びや針の刺し方、糸の流れ方にこだわり、柔らかい毛並みの雛になりました。

地球環境に配慮した素材選びもこだわりの1つです。「気候変動の影響などで生き物たちが苦しむ姿を見るのが辛いので、何か小さな事でも自分にできることがないか考えたい」。そんな思いから作品の素材はプラスチックなどをできるだけ使わないようにしています。

身近ないきものに「心救われて」

Nunomushiさんは子どもの頃からセキセイインコや文鳥などの小鳥と暮らしていました。

手のひらに乗せたときの羽毛の柔らかさや体の温もりをよく覚えていて、「愛情が深く関わってくれた。鳥をはじめいきものが大好きになりました」といいます。

成長してから忙しい日々を送るなか、力なく歩いていたときに道ばたで咲いていた花や、空を見上げたときにのびのびと飛んでいる鳥たちに「心が救われたことがあった」とも。帰宅すると一緒に暮らしている小鳥や犬たちが向かえてくれて、一緒に触れあい、疲れを忘れたこともあります。

「手にした時にひと時でも自然や生き物たちの温もりを思い出して、ホッと心和む時間をお届けできたら」

そんな気持ちを刺繍のキーホルダーや巾着に込めています。

身近な野鳥をきっかけに地球環境や暮らし考えてみて

Nunomushiさんは4月25日のペンギンの日も5月4日のみどりの日にも、それぞれの日にちなんだ自身の刺繍作品を投稿しました。

愛鳥週間にも、「普段あまり鳥たちの存在を意識して生活をしていない方にも鳥について考えたり、知ってもらえるような週間。普段使う道にも野鳥がいて、実は様々な種類がいることを知れば細やかな楽しみが増えます」と思いを語っています。

▼いきもの刺繍作家Nunomushiさんのツイッターアカウント
@nunomushisan

▼Nunomushiさんの作品販売やイベント出展のお知らせ
https://lit.link/nunomushi

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