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MAXのMINA のこれから 「マミー頑張りなよ!」と応援された理由
10代に「スーパー・モンキーズ」でデビューした沖縄出身のダンスボーカルグループMAX 。27周年も第一線で走り続けています。長女がことし大学受験生を控えているMINAさん。娘といっしょに〝よりよい進路〟を検討する中で、子育て真っ最中の29歳のときに、高卒認定試験を受けたことを振り返ります。その背景にあった「ある気持ち」とは? 仕事や子育て、自分自身の活動について語る「MAXコラム」でつづります。
朝晩が過ごしやすくなり、季節が秋へと進み、気がつけば今年も残すところあと3カ月ほどになりました。
コロナ禍のなか始まったこのコラム。始まった頃は「息子がコロナ禍で大学受験を迎え」なんて話をしていました。それから早くも2年が経ち、今は高3になった娘が大学受験を控えています。
この2年で大学受験の様子もすっかり変わってしまったと学校説明会で聞きました。受験方法も多様化し選択肢がありすぎて、逆にどの方法が良いのか娘も私もなかなか決められないのが本音です。
私は14歳でデビューしたので、高校受験はせずに芸能活動を続けることを選択しました。娘の私に高校進学を望む両親は猛反対でした。そんな両親を、当時中学生だった私は毎晩説得していたのです。
今思うと、何が何でも芸能界の道を進みたいという私のエネルギーはものすごかったと思います。
今となっては私も母になりました。子育てをする中で、子どもたちには私と同じように、自分がやりたいと思ったことを自由に挑戦してほしいと思うようになりました。
そのためには進学や受験がどういうことなのか自分自身で経験する必要があると思い、29歳の時に高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)を受けました。
高校に進学する人、そして大学や専門学校に進学する人が多い日本で、一般的に考えられる“普通”というものが本当に自分自身にとって必要なことなのか?それがわからないと子どもたちに「好きなことしていいよ!!」って言えないと思ったからです。
思い立ったらやってみないと気が済まない性格。子どもたちが保育園に行っている時間を利用して、ただただひたすら過去問題を解きました。
当時、勉強から離れて15年ほど経っていたので、勉強方法と言ったら過去問を解く以外に思いつきませんでした。独学でしたが、何とか無事に合格することが出来ました。
その時は育児に専念していたため、MAXに復帰する前でした。せっかく高卒認定試験に合格したのだから、このまま大学に進学してみようと思い、興味があった心理学の勉強ができる通信制大学に入学しました。
ただ、大学入学してまもなくMAXへの復帰が決まり、仕事との両立は難しいと考え、結果的に大学での勉強は中断することになってしまったのですが。
今、好きなことを学ぶために頑張っている子どもたちの姿を間近で見ていると、私も刺激を受け、もう一度大学に行ってみようかなと思うことも。
そんな話を子どもたちにすると、「親子で大学生なんてめちゃくちゃ面白いじゃん!!マミー頑張りなよ!!」と言ってくれます。
その言葉を聞くと改めて、「いくつになっても挑戦していいんだよ!!」と子どもたちに教えてもらえたように思います。
来春、大学生になる娘。今年から成人の年齢が20歳から18歳になりました。気がつくと保護者を卒業していた私。
保護者の肩書きが無くなったので、今後は学生の肩書でも増やしてみますかね!!
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