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「宇宙に絶対いる！」寿司ネタを恐竜っぽく獣化した「図鑑」がリアル
もしも、お寿司を恐竜っぽく獣化したら――。そんな発想で制作した「図鑑」がSNSにアップされ、「見ていて楽しい！」「いつポケモンに登場？」と反響を呼びました。定番ネタの「サーモンニギリス」から、軍艦巻きの「ネギトロドン」、海外で親しまれているロール巻きの「カリフォルマイマイ」まで、150〝体〟を超える豊富なレパートリーと、妙なリアルさが特徴です。制作者に聞きました。
「寿司の生態図鑑描いてる」
制作者は、クマコロさん @s_kumaco。玩具メーカーで企画開発に携わった経験があり、現在はフリーのトイデザイナーとして活動しています。趣味は古生物で、今回の「図鑑」制作に一役買っています。
そんなクマコロさんは8月24日、「150カン以上の寿司の生態図鑑描いてる」と投稿しました。すると、12万件を超える「いいね」が寄せられました。
「見ていて楽しいですね！」「これはいつポケモンに登場しますか?」などのコメントがあったほか、「タコはありますか？」「炙りチーズサーモンありますか？」などと、好みのお寿司が獣化されていないかと問う声が相次ぎました。
150カン以上の寿司の生態図鑑描いてる
— クマコロ/熊野ひぐま (@s_kumaco) August 24, 2022
#多分私しかやってない pic.twitter.com/zSW1MEOm7w
「スシニギリス」
「図鑑」の誕生は、クマコロさんが大学生だった2010年までさかのぼります。
当時、広告デザインを専攻していたそうです。課題として、食卓の食器や食べ物を生態系に見立てた「静物図鑑」という作品を発表しました。「『静物図鑑』は、『万物に神が宿る』という考え方をベースに、 日常のちょっとした物事も角度を変えて観察してみると面白いというコンセプトで取り組みました」
そこに含まれていたのが、お寿司を恐竜に見立てた〝生き物〟です。クマコロさんは、お寿司を恐竜っぽく獣化した〝生き物〟を「スシニギリス」と総称しています。
「静物図鑑」については、今でも制作を続けています。その中で、恐竜に着目したことについては、「特にお子さんにも興味を持ってもらえたらなと思いました。 普段、何気なく眺めているメニュー表も、恐竜図鑑のように見方を変えるととっても面白いと思えたら」とします。
さらには、「ジョークだらけなのにどこか本当にいるかもしれない、とお子さんにも思ってもらえるような作風を目指しています」と、〝本当っぽさ〟も追求していると話します。 今回のツイートの反響にも「どこかの惑星または宇宙には絶対いる」という声がありました。
〝緑の葉っぱ〟も
驚かされるのは、レパートリーの豊富さです。
例えば、サーモンは、「サーモンニギリス」「アブリサーモンニギリス」などさまざま。マグロも、「マグロニギリス」「オオトロニギリス」「ヅケマグロニギリス」から、軍艦巻きの「ネギトロドン」までそろっています。
海外で親しまれているロール巻きをもじった「カリフォルマイマイ」、肉の「ギュウタンニギリス」と、種類も範囲も幅広。さらには、湯飲みの「ユノミラス」、お寿司に登場する〝緑の葉っぱ〟であるバランも「スシバラン」として登場する念の入れようです。
「『海外のお寿司』や『子ども向けメニュー』など、おおまかなグループを見つけ、近縁の仲間に見立てて制作していきました」とクマコロさん。「有名なメニュー、珍しいメニューなどと積極的に混ぜています」と話します。
推しは「オオアナゴニギリス」
クマコロさんは、今回の反響について、「好意的な意見が多く本当に嬉しい限りです」と話します。「これからも、食べ物や生き物に敬意を持って制作していきたいです」
ちなみに、 クマコロさんのお気に入りは「オオアナゴニギリス」です。大きなネタを獣化をうまく表現できている点がよかったとか。
皆さんも、お気に入りを探してみてください。
クマコロさんの制作した作品は、インターネットサイト（https://okbase.jp/stores/seibutsuzukan/#home）で販売しています。
「宇宙に絶対いる！」寿司ネタを恐竜っぽく獣化した「図鑑」がリアル
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