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髪かき上げたら「かき揚げ」だ!どん兵衛公式ピアスが〝シャレてる〟
サクサク感まで完全再現、日清の思惑は
温かいうどんの上に載った、サクサクのかき揚げ。その外見を〝完全再現〟したピアスの画像が、ツイッター上をにぎわせています。食感まで伝わるような逸品に込めた思いとは? 手がけたメーカーに話を聞きました。(withnews編集部・神戸郁人)
17日、即席うどん「日清のどん兵衛」公式ツイッターアカウント(@donbei_jp)が、2枚の画像を投稿しました。
写っているのは、ピアスをつけた人物です。後れ毛をかき上げ、耳を露出させています。
耳たぶを見ると、小さな宝石を円形に固めたかのごとき、カラフルなピアスが。しかし目をよくこらしたとき、そこはかとない違和感が生じます。
それもそのはず。エビを始めとした具材入りの、かき揚げを表現しているからです。つややかな表面は、油がにじむ衣を思わせます。加えて、ほどよい厚みが、快い歯ごたえまで伝えてくれるようです。
「耳に……かき揚げ……?」「これは欲しくてたまらない」。画像には歓喜と驚嘆のコメントが数多く書き込まれ、12万超の「いいね」もつきました。
髪を”かきあげ”るとチラリと見えるどん兵衛鬼かき揚げピアスです。 pic.twitter.com/C4bIpUs1cn
— どん兵衛 公式 (@donbei_jp) August 17, 2022
規格外のアイテムは、どのような経緯で誕生したのか? 制作元企業、日清食品の担当者を取材しました。
そして今回、従来取り上げてこなかった商品「日清のどん兵衛 かき揚げ天ぷらうどん」の、「鬼かき揚げ」で何か作れないか検討。「かき揚げ」と「(髪を)かき上げる」という言葉遊びから、ピアスのアイデアを発想したといいます。
「制作にあたっては、まず天ぷらの食品サンプル用の材料を細かく砕きました。そして、ピアスに適したサイズや色のかけらをピックアップし、再度固めて成形しています」
小さくてもかき揚げに見えるよう、形状を何度も修正したり、ツヤを出したりと、〝実物感〟を追求したそうです。そして2週間ほどかけて、直径約1.5センチ、厚さ5〜6ミリほどのアクセサリーを仕上げました。
ボリューム感があり、同社が〝鬼うまい〟と称する、「鬼かき揚げ」の存在を周知したかったと語る担当者。企画にあたっては、商品とひもづけ、ユーザーを喜ばせる、ブランドコミュニケーションを大切にしたといいます。
そして、ピアスが多くの人々に受け入れられたことを受けて、次のように語りました。
「想定を上回る反響をいただき、驚くと同時に大変うれしく思っています。現時点でピアスを商品化する予定はございませんが、前向きに検討したいと思います」
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