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「近代的妖怪だな…」土地柄をよくわかっているATMに称賛の大喜利
「妖怪に暗証番号を聞かれても、決して教えないで下さい」。そんな看板が注目を集めています。「とりぎん」こと鳥取銀行がATM前に設置した看板です。「とりぎん」に聞きました。
ツイートを投稿したのは、こぜ・Enfieldさん(@masaias)です。
看板は、鳥取県内に本店を置き、「とりぎん」の愛称で親しまれている「鳥取銀行」のATM前で撮影しました。
設置場所の鳥取県境港市は、「ゲゲゲの鬼太郎」の作者・水木しげるさんの出身地。鬼太郎ら妖怪のブロンズ像が並ぶ「水木しげるロード」があり、鳥取県内屈指の観光スポットとして知られます。看板も、「妖怪屋敷」のようなATM前に立っています。
観光で訪れたこぜ・Enfieldさんは、今月23日に写真を撮影。「近代的妖怪だな…」と添えて投稿すると、2万件を超える「いいね」が集まりました。
近代的妖怪だな・・・ pic.twitter.com/jvTacKCDwD
— こぜ・Enfield (@masaias) January 23, 2022
「暗証番号を聞いてくる妖怪がいるのか…来る前にお金下ろしに行ってたから助かったな…」。看板を見たときの心境について、そうコメントしています。
ツイートには「妖怪の力をもってしても、暗証番号は必要なんですね」「それ多分、ねずみ男や」「多分ぬらりひょんだな…」などの反応がありました。
こぜ・Enfieldさんは「反響がすごくて驚きました」。ただ、一つ前に「うんめぇ」と投稿した海鮮丼の投稿が伸びていないことが気がかりなようで、「海鮮丼おいしいですよ…? 情勢的に行きづらいですが、ぜひ看板を見た後は海鮮を楽しんでいただきたいです」ともコメントしています。
「とりぎん」によると、正式名称は「水木しげるロードATM」で、2012年7月に設置されました。
「当ATMは、『妖怪屋敷』をコンセプトとし、かやぶき風屋根や古民家の様な装飾に、鳥取銀行のロゴが浮かんでは消えるマジックミラーなどを設置することで、観光客の方々に見て楽しんでいただける造りとなっています」と、とりぎんの担当者。
中にはATMが一台あります。
「妖怪に暗証番号を聞かれても、決して教えないで下さい」と書かれた看板は、インパクトがあってSNSでも度々取り上げられています。
設置当時から、振り込め詐欺被害が後を絶ちませんでした。「オレオレ詐欺」などの被害者は、高齢者が大半を占めます。こうした実態を踏まえ「水木しげるロードの周辺は、住宅地でご高齢の方の利用も多く見込まれましたので、しっかり注意喚起でき、なおかつ観光客の皆さまに喜んでもらえる文言やデザインであることを考え、この文言になりました」と説明します。
2016年11月からは、セブン銀行との共同ATMに。海外からの旅行者向けに、海外発行カードにも対応するATMとなったそうです。
「地域の方々と一体となって、観光資源のPRや地域活性化にも積極的に取り組んでまいりますので、ぜひ鳥取県にお越しになった際は立ち寄っていただき、楽しんでもらえたらと思います」
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