連載
#83 コミチ漫画コラボ
日曜日に2人が贈り合う〝新鮮な体験〟マンガで描く「我が家ルール」
コミチ×withnewsコラボで大賞に輝いたマンガは?
新鮮な体験が足りていない――。そんな危機感から、ともに暮らすふたりが毎週日曜日に「何か」を贈り合う「我が家のルール」を決めたようすを描きます。
「新鮮な体験をしたい!」という好奇心やワクワクした気持ち。自分が高齢になったとき、それを磨いたままとっておけるかなぁ……と胸に手を当てました。
コロナ禍で、偶然の出会いが起きづらくなっている今こそ、そんな気持ちを大切にしていきたいなと思います。
特に大きなバスボムに目を輝かせる表情にきゅんとしました。こんな風に年を重ねていきたいなぁ。(選評:水野梓)
いつもはきょとんとしていてかわいいのに、「散歩」という言葉を聞くと興奮してすごい形相になるわんちゃんの「ぷっちー」。その豹変した表情の描写がとっても迫力があって、そのときの体験がリアルに伝わってきました。隠語を使ってもすぐに理解してしまうなんて、賢いわんちゃんですね。
家族みんながぷっちーに振り回されていて、手がかかるけれど、憎めない。そんな日常の中の一コマをコミカルに切り出していて、ペットを飼っている人たちは思わず「あるある!」と思ってしまったに違いありません。
ちょっと「困った」ことでも、今思い返してみれば、家族との大切な時間だったなあ、という思い出。大切にしたいなと思いました。(選評・橋本佳奈)
「やられた!」。そう思ったときには、笑いすぎて膝から崩れ落ちてしまいました。
ごく一般的な親子のやり取りから始まる、家路のワンシーン。直後に続く物語は、私が持てる想像力のK点を軽々飛び越え、遥か彼方の地平線にまで到達します。
言葉遊びと言えばそれまでですが、その成果を現実へと落とし込む、子どもの思考の底知れなさよ……。読了後、三十路越えの乾いた脳みそに、潤滑油が湧き出るような心持ちになりました。
親の意表を突く、あまりに「キレイ」で鮮やかな手口には、日常を柔らかく生きるヒントがあふれています。(選評:神戸郁人)
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