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MAXのMINA、39歳でかなえた夢「不恰好でもいい」U-YEAHとコラボ
「何かを始めるのに早い、遅いは関係ない。自分で言うのも何ですが、確実に上手くなっています」
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「何かを始めるのに早い、遅いは関係ない。自分で言うのも何ですが、確実に上手くなっています」
沖縄出身のダンスボーカルグループMAX。1995年にデビューしてから今年で25周年を迎えました。10代だった「スーパー・モンキーズ」時代から音楽業界が様変わりした今、第一線で走ってきた4人は何を思うのでしょうか? 仕事や子育て、自分自身の活動など、それぞれが切り開いた道について語る「MAXコラム」。MINAさんは10代の時に見た映画「雨に唄えば」の影響を受け「いつかタップダンスをしたい」と思うように。その夢が20年越しに叶った背景には、DA PUMPのU-YEAHさんの存在がありました。
梅雨の時期がくると、「あぁ今年も、もう半分が過ぎたのかぁ」と考えてしまいます。ここまで何をしてきたかなぁと……。
今年を振り返ってみれば、1月に緊急事態宣言が出て、4月にはまん延防止等重点措置、そして再度の緊急事態宣言と、新型コロナウイルスとの闘いは続いています。高校生の娘は、とりあえず毎日学校へ通えていますが、今年大学生になった息子はオンライン授業が中心。まだ数えるほどしかキャンパスに行っていません。
先日、オンライン授業中に先生からの「コロナウイルスが終息したら何がしたいですか?」との質問に、息子は「友達が欲しいです」と答えていました。切実な願いですよね。この梅雨の雨が全てを洗い流し、日常が戻ってくることを切に願う今日この頃です。
雨と聞いて思い浮かんだのが、16、17歳の頃に見たミュージカル映画『雨に唄えば』(原題:Singin' in the Rain)。主人公のドン役の俳優ジーン・ケリーが土砂降りの雨の中で、主題歌を歌いながらタップダンスを踊る場面はとても有名ですが、私もそのシーンに心奪われた一人。
その映画を見た当時、雑誌の取材等で「将来どんな活動をしていきたいですか?」との質問に「歌って踊るミュージカルとかも挑戦してみたいです」と答えていた記憶があります。完全に映画の影響ですね。映画で見たタップダンスがとても印象的で「タップダンスをやってみたい!!」と思っていたのですが、なかなかタイミングが合わず。でも心の中にずっとあったんでしょうね。今から4年前の39歳の時、その出会いが突然やって来ました。
DA PUMPのLIVEを見に行った時のことです。メンバーのU-YEAH君が一人、ステージでタップダンスを踊っていたのです。私はその時「うわっ!先を越された……!」と心の中で叫んでしまいました。闘志に火がつき、ステージが終わったU-YEAH君に駆け寄り、どこでタップダンスを習っているかなど質問攻めにしてしまいました。そうして、私も念願のタップダンスを習い始めました。
この出会いから、U-YEAH君とはタップダンスのイベントを一緒にやるようになりました。MAXのステージでも一人でタップダンスを踊ることが出来ました。思い続けて20数年。もう楽しくてしょうがないです。今も週に1回はレッスンに通っています。生徒さんは、10歳にもならない子どもから、私より上の方まで。幅広い年代の方がレッスンを受けています。その中で感じるのは、子どもたちの上達の速さ。全然敵いません!
「あの映画を見た頃に私も始めていていれば……!」と思うこともありますが、逆にこの年になったから、不恰好(ぶかっこう)でも、できなくても、楽しめているように感じます。自分で言うのも何ですが、確実に上手くなっています(笑)。この年になってもまだまだ伸びしろはあります。何かを始めるのに早い、遅いは関係なく、気持ちなんだと改めて実感しています。
何だか、久しぶりに『雨に唄えば』観たくなっちゃいました。
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〈MAX〉NANA/LINA/MINA/REINAの沖縄県出身4人組ダンスボーカルグループ。1995年にデビュー。翌年発売のサードシングル『TORA TORA TORA』でブレーク。1997年に『Give me a Shake』でオリコン初登場1位を獲得。その後も『Ride on time』など数々のヒット曲を発表し、紅白歌合戦に5年連続5回出場。近年は音楽活動の他に、個人でのバラエティー、ドラマ、舞台出演など活動の幅を広げている。2021年7月4日にオンラインでのライブ「「MAX ONLINE LIVE “Summer Blast 2021”」の開催が決定。7月28日には、恋に落ちる女性の気持ちを明るくポップに表現したダンスナンバーの新曲『Do Shot』のリリースも決定している。
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