連載
#63 コミチ漫画コラボ
できないまんまのことがあってもいい 部活が教えてくれた道しるべ
マンガのSNSを運営する「コミチ」とのコラボ企画として、「#わたしのターニングポイント」をテーマにマンガを募集しました。
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#63 コミチ漫画コラボ
マンガのSNSを運営する「コミチ」とのコラボ企画として、「#わたしのターニングポイント」をテーマにマンガを募集しました。
夢へと突き進む姿は、かっこいい。子ども/若者の夢を砕く多くは大人かもしれませんが、背中を押すのも大人です。
漫画家を目指して1ヶ月。作者の小柳かおりさんは、初めて出版社に原稿を持ち込んだときの様子を描きました。
線はガタガタ。ベタ塗りは甘く、物語の構成もまだまだだったのかもしれません。しかし対応した編集者は、マンガの中身よりもなぜ漫画家になりたいのか、どんな作品を描きたいのか、じっくり話を聞いてくれました。そして、帰り際にはある一言を投げかけます。
夢を叶えようと一生懸命走っている人へ、言葉をかける方も無責任なことは言えません。編集者の意図はわかりませんが、その一言は小柳さんを勇気づけ、創作活動の後押しをしました。一期一会の素敵な出会いに胸が熱くなりました。
「なるようになる」。いい言葉ですね。
遊園地のアトラクションの企画運営に携わっていたとき、作者のchikuさんは、外周列車のガイド「ロバート」の代役を務めることになりました。残された時間は6分。乗客は満員。足りないのはガイドだけです。
ピンチのときに機転を利かせられるか。chikuさんのとっさのパフォーマンスは評判になり、その後数年間ガイドを担当したそうです。
何が起こるかわからない人生。考えすぎて何もできないよりは、「なるようになる」と考えたほうが肩の力を抜いて楽しめるのではないでしょうか。
好きなことと結果が出ることは別物。興味がなくてもやってみたら結果が出て、好きになるかもしれません。
作者のひとりさんは高校生のころ、「ヘタクソ」でも好きなサッカーと、「興味のない」陸上の選択から「できないまんまのことがあってもいい」と気づきました。
陸上部の生徒に誘われて入部し、どんどんタイムを縮めます。サッカーへの未練はいつの間にか消え、「走ることはサッカーより好きなこと」になっていました。
これは仕事にも通じます。好きなことを仕事にしても、適性がある、結果を残せるとは限りません。その判断をどこでできるか。考えさせられました。
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withnewsは2018年10月から、マンガのSNSを運営する「コミチ」とコラボ企画を始めました。毎月のお題に沿って、身近な出来事や思い出をストーリーにした作品を募集しています。
今回ご紹介できなかった応募作品は、コミチのサイト(https://comici.jp/stories/?id=402)でご覧ください。ご応募いただき、ありがとうございました!
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