連載
#4 MAXコラム
3人の子を持つ“ママMAX”REINAの新しい日常「うるさくても笑い声」
「声」が「文字」に…配信ライブの感動
沖縄出身のダンスボーカルグループMAX。1995年にデビューしてから今年で25周年を迎えました。10代だった「スーパー・モンキーズ」時代から音楽業界が様変わりした今、第一線で走ってきた4人は何を思うのでしょうか?仕事や子育て、自分自身の活動など、それぞれが切り開いた道について語る「MAXコラム」。今回はREINAさんが「コロナ禍で感じた考え方の変化」についてつづります。
私たちは今年で結成25周年を迎えました。振り返ると、25年の月日は長いようで、本当にアッと言う間に過ぎていたことにビックリしました。
その間にはメンバーの結婚、出産があり、私は3人の子を持つ“ママMAX”へと変わりました。普段の日常はママとして、仕事の時は歌って踊るアーティストへと気持ちを切り替えているので、私自身もとても楽しんでいます。
今年は25周年だったので、メンバーやスタッフさんを含め、ファンの皆さんと色々と楽しい企画が出来ないかと考えていたのですが、そんな時にまさかの新型コロナウイルス。最初は、ここまで感染拡大が広がるなどと予想をしていなかったから記念ライブもする方向で動いていました。
でも、どんどん状況が深刻になり、「いや、今じゃ無いね」と泣く泣く判断をし、違う方向へと打ち合わせをやり直しました。そして配信ライブという新しい形で、記念イベントをすることが出来ました。リアルの場では会うことは出来なくても、画面を通して1つになれたことがこんなにも達成感があるんだなと実感。ファンの皆さんからリアルタイムでメッセージが届き、「声」が「文字」として伝わる新しい形を、本当にありがたく思いました。スタッフさんも「MAXのためなら!」と集合してくれて、本当に温かい現場で活動できているんだな〜と感謝の気持ちでいっぱいでした。
コロナは子どもたちの生活を一変させました。今まで当たり前に通っていた学校、幼稚園がお休みになり、最初は「イェーイ!お休み」とよろこんでいたものの、休みだからと言っても外には出られず、家にこもりっぱなし。そのうちに「遊びたい」、「何処か行きたい」、「外に出たい」と毎日毎日言われ続けても、公園は閉鎖。子どもたちが退屈しない方法を考えるのに必死でした。
我が家はコロナとは関係なく、10分に1回必ず誰かしらが喧嘩をし、仲良くしていても家中走り回っている状況なので、私のストレスは溜まる一方!唯一の楽しみが買い出しに行く時に車を走らせている時でしたね。わずかな私の自由時間。考えるのは「ご飯を何にするか」ということばかりだけど、子どもといっしょに出来る料理だったり、ポイント制にして良いことをしたら1つシールを貼らせたりと、お家の中で出来る楽しみを増やして、少しでも笑顔になってくれたらなと思っていました。
たまには外の空気を吸いに、誰もいない広場で体を動かして子どもたちのストレス発散もさせていましたよ!気付いたらそんな生活に慣れてしまいました。逆にコロナ禍の今だからこそ、ここまで子どもたちと密接に関われる貴重な時間なんだ、ということに気づきました。こんなに子どもたちといっしょに過ごせる時は、あと何年くらいなんだろう?可愛い時期はアッと言う間に過ぎてしまうので、まさに今が大切な時間なんだよ、と思い直し、楽しむようになりました。
うるさくても笑い声がたくさん。こんな生活もありだね!今では手洗いうがい、マスク、体温チェック、消毒が当たり前になっているので、誰も風邪を引くこと無く、今まで以上に体が強くなった気がします。感染症対策の習慣がついたことをありがたいと思っていますね。
新しい日常に慣れてきた今。これからの時期もまだまだ油断が出来ません。第3波に備えてステイホームの準備を始めなきゃですね!“自分と向き合う時間”と考えて楽しみましょう。
大丈夫!
必ずやって来る明日という未来を信じて、またいつもの日常が来る日を諦めずに頑張りましょうね!
笑う門には福来たる。笑顔になれる日はきっと、すぐ側にありますよ。
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〈MAX〉NANA/LINA/MINA/REINAの沖縄県出身4人組ダンスボーカルグループ。1995年にデビュー。翌年発売のサードシングル『TORA TORA TORA』でブレイク。1997年に『Give me a Shake』でオリコン初登場1位を獲得。その後も『Ride on time』など数々のヒット曲を発表し、紅白歌合戦に5年連続5回出場。近年は音楽活動の他に、個人でのバラエティ、ドラマ、舞台出演など活動の幅を広げている。12/9にセルフカバー配信シングル「一緒に・・・(Happiness2020)」をリリース。
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