連載
#2 MAXコラム
「私…MAXで良かった」を再確認 MINA、コロナ禍で迎えた25周年
還暦でも赤いスーツで「Give me a Shake」を
沖縄出身のダンスボーカルグループMAX。1995年にデビューしてから今年で25周年を迎えました。10代だった「スーパー・モンキーズ」時代から音楽業界が様変わりした今、第一線で走ってきた4人は何を思うのでしょうか?仕事や子育て、自分自身の活動など、それぞれが切り開いた道について語る「MAXコラム」。今週はMINAさんが「コロナ禍で迎えた25周年」についてつづります。
まさかこんな形でMAXの25周年を迎えるとは思ってもみなかった…
2020年5月10日MAXは25周年の記念ライブの開催を予定していました。去年の年末にNANAさんが産休に入り、MAXとしてLINA.REINA、そして私MINAの3人で活動を続けていました。
その25周年のライブを目標にNANAさんが仕事復帰をすると言ってくれていたので、そのライブに向けて動き出そうとしていた矢先の新型コロナウイルスの感染拡大。
皆さんも同じだと思いますが、全ての活動が停止し「一体25周年どうなるんだろぅ」と先の見えない状況に、正直途方にくれてしまいました。
1992年14歳でスーパー・モンキーズとしてデビューし、1995年にMAXとしての活動がスタートします。2002年に私は産休という形で6年間お休みをもらい、2008年に復帰しました。
MAXとしての活動が始まった1995年頃はまだSNSが普及していない時代。スマホも無く少しずつポケベルから携帯電話へ移り変わる、そんな時代でした。なので、仕事やプライベートを自分で発信するなんて考えられ無い事でした。
正直、今でもSNSは苦手な私ですが…(苦笑)。しかし、5月の緊急事態宣言の最中は、このSNSが大事な発信ツールになり、25周年の幕開けはそれぞれの自宅からYouTube生配信になりました。
その後も25周年を盛り上げていくために、 YouTubeチャンネル"MAXTHE BOMB"の開設、無観客でのライブ配信、配信シングル「一緒に…happiness2020」のリリースなど、SNS時代のお陰で新しい生活環境の中、手探りで歩き続けています。
ぶっちゃけ、エンタテイメント業界も本当に本当に苦しい状況です。ただ、こんな時だからこそ、エンタテイメントには皆さんを笑顔にしてくれるhappyの力があると信じています。
コロナ禍で改めて再確認したのは、「私…MAXで良かった」ということ。今までもそうでしたが、1人じゃ絶対25年なんて頑張れなかったし、この状況に潰されていたと思います。
辛いことは4分の1に、楽しい事は4倍以上に…そんな風に過ごしてきたMAXです。
「辛いねー」って笑って言い合える仲間、そして楽しい未来を妄想して笑い合える仲間。出会って30年以上、家族でもあり、姉妹でもあり、友達でもあり、切磋琢磨するライバルでもあり、仲間でもあるMAX。
私たちの目標はメンバー全員が還暦を迎え、赤いスーツで「Give me a Shake」を歌うこと!なので、このコロナ禍はただの通過点に過ぎず、こんな所でへこたれる訳にはいかないのです。
色々な意味で絶対忘れる事の出来ない25周年を迎える事になりました。「還暦MAX」を迎える頃には「25週年の時はヤバかったよねー」と笑顔で話している――。
そんなMAXが思い浮かびます。
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〈MAX〉NANA/LINA/MINA/REINAの沖縄県出身4人組ダンスボーカルグループ。1995年にデビュー。翌年発売のサードシングル『TORA TORA TORA』でブレイク。1997年に『Give me a Shake』でオリコン初登場1位を獲得。その後も『Ride on time』など数々のヒット曲を発表し、紅白歌合戦に5年連続5回出場。近年は音楽活動の他に、個人でのバラエティ、ドラマ、舞台出演など活動の幅を広げている。12/9にセルフカバー配信シングル「一緒に・・・(Happiness2020)」をリリース。
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