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消しゴムといえば白? いや透明です! 見えるから消しやすいと話題

消しゴムの色といえば白が一般的ですが、「透明な消しゴム」の存在がネット上で注目を集めています。

ケースも透明で、反対側が透けて見えます
ケースも透明で、反対側が透けて見えます 出典: シード提供

目次

 消しゴムの色といえば白が一般的ですが、「透明な消しゴム」の存在がネット上で注目を集めています。大阪の会社が製造・販売している「クリアレーダー」について取材しました。

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シードの消しゴムです


 1915年創業のシード(大阪市)。主力商品は1968年に発売した「レーダー」です。

 滑らかな消し心地と消字性能が特徴で、当時10円の消しゴムが主流のなか、20~50円で売り出しました。

 1970年に雑誌で高評価を受けたことから人気となり、現在はカラーやサイズのバリエーションを増やし、箔押しやメタリック感のあるスリーブなどの限定品も販売しています。

 そんな会社が今年9月に発売したのが「クリアレーダー」です。

これがクリアレーダー
これがクリアレーダー 出典: シード提供

ツイッターで話題に


 サイズ違いで税抜き100円と150円の2商品をラインナップ。

 柔軟性のある素材を使い、グリップ力のある消し心地と折れにくさを両立させた商品で、最大の特徴は消しゴム本体が透明な点です。

 文字やイラストなど消す際、本体が透明なので消したい部分を確認しながら使うことができます。

 発売前の見本市で話題になったこの消しゴム。11月下旬にツイッターで紹介されると「すっごい綺麗」「シンプルに欲しい」といったコメントが寄せられ、再び注目を詰めました。

サイズ違いで税抜き100円と150円の2商品をラインナップ
サイズ違いで税抜き100円と150円の2商品をラインナップ 出典: シード提供

担当者に聞きました


 「以前にも透明消しゴムを販売したことはありますが、消字能力の高さ、透明度の高さが今までの商品を上回っています」と商品開発課の担当者。

 一般的なプラスチック消しゴムは、原料であるポリ塩化ビニル樹脂、そのポリ塩化ビニル樹脂を軟らかくする可塑剤、消しかすを出やすくする充填剤で構成。

 充填剤の影響で色が決まるため、従来の透明な消しゴムは充填剤を添加できず、消しかすが出しづらいものだったといいます。

 クリアレーダーについては、成形方法や配合を工夫することによって、透明性を維持しながら字を消しやすくすることに成功したそうです。

シードの主力商品「レーダー」シリーズ。こちらは透明ではなく白い消しゴムです
シードの主力商品「レーダー」シリーズ。こちらは透明ではなく白い消しゴムです 出典: シード提供

品薄状態が続いてます


 再び話題になったことについては、こう話します。

 「空にかざして写真を撮ったり、文字や絵を彫刻したりと、消しゴム以外の使用方法に『なるほど』と感心しました。また、コメントの中には『使わないけど欲しい』『キレイだから買いました』という声を多数拝見したことから、今までとは違った客層にも支持を得ていると感じました」

 発売以来好評で品薄状態が続いていることについては「限定品ではなく定番品なので、懸命に生産中です。みなさまのお手元に届くまで、いましばらくお待ちください」と話していました。

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