話題
「追い込んで 高めに浮いた スライダー」 甘さがウリのコーヒー川柳
「悪魔のコーヒー」のパッケージに記載されている川柳がおもしろいんです。
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「悪魔のコーヒー」のパッケージに記載されている川柳がおもしろいんです。
大ヒットした「悪魔のおにぎり」の派生商品として誕生した「悪魔のコーヒー」。そのパッケージに記載されている川柳が先日、ネット上で話題になりました。甘さがウリのコーヒーにちなんだ「#甘すぎる練乳川柳」について取材しました。
2018年10月にローソンが発売した「悪魔のおにぎり」。白だしで炊いたご飯に、天かす、青のり、天つゆなどを混ぜ合わせた商品です。
SNSなどで話題になったレシピを参考にした商品で、「おいしすぎてついつい食べ過ぎてしまう」ことから、悪魔のおにぎりと名付けたといいます。
ネットニュースなどをきっかけに人気が拡大し、ローソンのおにぎりで20年以上にわたって販売数1位を維持していた「シーチキンマヨネーズ」を一時上回るほどの大ヒット商品となりました。
その後、「やみつき注意!」をコンセプトに、パン、焼うどん、からあげクン、ポテトチップス、ぞうすいの素などの派生商品を発売。
そして今月6日に売り出されたのが「悪魔のコーヒー」です。
「やみつきになる3要素、カフェイン、糖と脂肪、コクを『これでもか』と入れたコーヒーです。コーヒーは深煎り豆を使用し、練乳を大注入しています」
そう話すのは、飲料・酒部のマーチャンダイザー・長町麻衣さんです。
発売からまもなくして、コーヒーのパッケージに記載された川柳を写した画像がツイッター投稿されました。
「追い込んで 高めに浮いた スライダー」
この川柳に対して、「甘さが雰囲気で分かる良い川柳」「虫歯になるくらい甘い」といったコメントが寄せられ、話題になりました。
この川柳を含めて全5句が存在する「#甘すぎる練乳川柳」。甘さがウリのコーヒーに川柳を載せた狙いについて、長町さんはこう説明します。
「今までのシリーズを単に踏襲するのではなく、より目を引くパッケージ、見て読んでも面白いパッケージにすることで、SNSなどで盛り上がっていただけたらと考えました」
話題になった川柳を考えたのは、「才能の無駄遣い系動画クリエイター」のわっきゃいさん。
動画「どうでもいい日常のニュース」や、ペットボトルのキャップ投げでも知られています。
川柳が注目を集めたことに対して、こんなコメントを寄せてくれました。
「尖った商品なので、僕も尖って『広告』というよりかは一部にしか理解できない『狭告』としてコピーを考えました。結果的に野球ファンの間でバズってたのでびっくりしました(笑)」
長町さんも、狙い通りに話題になったことを「とても嬉しく感じています」と話した上で、こう付け加えます。
「『追い込んで 高めに浮いた スライダー』に特化して話題になったことは驚きました。私は野球が全く分からないので、今もなお、この面白さがわかっていません……。いくつか川柳の候補があった中で、部内で野球好きの社員のイチオシだったため半信半疑でこれを選びましたが、大成功でした」
◇ ◇ ◇
一部地域では悪魔のコーヒーはすでに発売終了となっています。現在発売中の店舗でも9月上旬ごろまでの取り扱いだそうです。
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