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30年待ち続けたドナルドへ贈り物 都内の女性「これからは2人で…」

クリスマスを前に思いやりの連鎖が。致道博物館の職員に話を聞きました。

約30年間持ち主を待ち続けているドナルドダック(左)と、今月21日に東京都内の女性から贈られたデイジーダック
約30年間持ち主を待ち続けているドナルドダック(左)と、今月21日に東京都内の女性から贈られたデイジーダック 出典: 致道博物館のツイッターより

目次

 30年ほど前に致道博物館(山形県鶴岡市)で落とし物として拾われ、職員が手編みの服を着せて保管し続けてきたドナルドダックのぬいぐるみ。ニュースとして取り上げられて話題となった後の今月21日、博物館に宅配便が届きました。中に入っていたのは、ガールフレンドであるデイジーダックのぬいぐるみでした。受け取った職員に話を聞きました。

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致道博物館の敷地内に保存されている「旧西田川郡役所」
致道博物館の敷地内に保存されている「旧西田川郡役所」 出典: 致道博物館のツイッター

きっかけはツイッター


 庄内藩酒井家の史料などを展示している致道博物館。話題になったきっかけは、今月7日の公式アカウントのツイートでした。

 今日は30年前のお客様の忘れ物をご紹介します

 博物館駐車場に落ちていた あひる、、(笑)

 お洋服を編んであげたり お風呂に入れてあげたり

 去年 30年ぶりに服を編んであげて すっかりドナルドダックらしくなりましたよ

 30年経ったいまも 大事にお預かりしています

「30年間ひとりぼっちだったドナルドへ」


 これまで落とし物としての問い合わせはなく、事務室の中で職員たちの席をあちこち移動しながら過ごしてきたドナルドのぬいぐるみ。

 手編みの衣装はすでに3着目に。今年の夏には全身を洗ってもらってピカピカになりました。

 このツイートがテレビなどで取り上げられると、「博物館の方々の心の温かさを感じる」「こういうニュースは本当に気持ちが温かくなる」といったコメントが寄せられました。

この衣装も致道博物館職員が手編みしたものです
この衣装も致道博物館職員が手編みしたものです 出典: 致道博物館のツイッター


 そして今月21日、東京都内の女性から宅配便が届きました。宛先は「致道博物館ドナルドダック様」。

 段ボールを開けると、何重にも包装されたデイジーダックのぬいぐるみと、ポストカードが入っていました。

 ポストカードには「30年間ひとりぼっちだったドナルドへ これからはデイジーと2人仲良くね」と、手書きで記されていました。

 

博物館宛てに送られてきた宅配便に入っていたポストカード
博物館宛てに送られてきた宅配便に入っていたポストカード 出典: 致道博物館のツイッター

受け取った職員に聞きました


 届いたその日のうちに、致道博物館がツイートでこのことを紹介。仲良く並んだドナルドとデイジーや、ポストカードを写した画像を添付しました。

 この投稿に対して、「ちょっと感動して涙が」「こういうことあるとSNSって素敵だなって思います」といった声が寄せられ、リツイートは3万1千、いいねは6万2千を超えています。

 「ドナルドが着ているサンタの衣装は、デイジーが届いた日の朝に着せたばかりの職員手編みのものです。まさかこんなプレゼントが届くなんて」

 そう話すのは宅配便を受け取った職員です。



 はじめは「持ち主が現れたのかも」と思ったそうですが、箱の大きさや宛名から「もしかしてドナルドにプレゼントかも」と考えたそうです。

 クリスマスを前に、思いやりが思いやりを呼ぶ展開に。話題になったことを受けて、ドナルドとデイジーは博物館の受付に座っているそうです。

 「感謝の気持ちでいっぱいです。昭和生まれのドナルドと平成生まれのデイジーに会いに、ぜひ博物館にお越しください」

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