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「悪魔のおにぎり」は一発屋? 原材料不足で納品数制限も ローソン
SNSやネットニュースをきっかけに人気拡大中の「悪魔のおにぎり」。
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SNSやネットニュースをきっかけに人気拡大中の「悪魔のおにぎり」。
SNSやネットニュースをきっかけに人気拡大中の「悪魔のおにぎり」。600万個以上を販売したローソンでは、これまで「絶対王者」だったシーチキンマヨネーズ(ツナマヨ)を1週間以上も上回っていましたが、原材料不足で納品数に制限がかかる事態に。次第に供給量は増えつつありますが、「一発屋」で終わる可能性はないのか? 担当者に話を聞きました。
ローソンで先月16日に発売された「悪魔のおにぎり」。税込み110円で、パッケージに描かれた悪そうなタヌキが目印です。
テレビやSNSなどで話題のレシピを参考にした商品で、「おいしすぎてついつい食べ過ぎてしまう」ことから、悪魔のおにぎりと名付けられたそうです。
中身は、白だしで炊き上げたご飯にイカ天入りの天かす・青のり・天つゆを混ぜ込んであります。
その販売数は発売から13日目にして、少なくともこの20年間一度も首位を譲ったことがない不動の1位「シーチキンマヨネーズ」を上回るまでに。
その状態が8日間続きましたが、原材料が不足したため納品数を制限して急失速。現在は調達にめどが立ち、次第に納品数は増えつつあります。
悪魔のおにぎりの今後の展開はどうなるのか? ローソンのデイリー商品部・堤洋平さんに話を聞きました。
――悪魔のおにぎりの売れ行きは
販売総数600万個を超えました。最も売れた11月3日については単日で約65万個で、おそらくローソンのおにぎり史上最高の販売数です。
少なくとも私が入社した18年前からは、1日でここまで売れたおにぎりはありませんでしたし、社歴が長い社員数人にも聞いてみましたが同様でした。
――これまでシーチキンマヨネーズが圧倒的に売れていたそうですね
「悪魔のおにぎり」登場以前は、2位以下を圧倒的に引き離す、誰も疑いようのない絶対王者でした。
ご飯に合うしっかりした味付けで、発売当時メイン客層であった若者が大人になって購買客層の幅が広がっていることも要因と考えています。
もちろん今も人気は健在で、2位と3位を大きく引き離しており、それぞれの約2倍の販売数を維持しています。
――悪魔のおにぎりがシーチキンマヨネーズを抜いていた期間は
10月28日から11月4日の8日間です。11月5日からは青のり・天かすなどの原材料の供給が間に合わず、店舗への納品数を1店舗最大5個と制限しました。そのため販売数が下がりました。
――原材料調達のめどは
次第に整いつつあり、納品数も増やしています。ローソンの様々なネットワークを駆使して、調達部門だけでなく部署を超えて多くのお取引先様に頭を下げてお願いし、貴重な原材料を融通していただいています。
――「一発屋」で終わる可能性はないでしょうか
10月16日の発売以降、口コミやSNS→ネットニュース→テレビと広がっていった商品であり、最初からメディアで仕掛けた商品ではないため、根強い人気になると考えています。
口コミで人気になった商品はリピーターも多い傾向にあります。一時的なブームに終わるのではなく、安定して売れる定番商品にしていきたいです。
供給が間に合わない事態となり、店頭でお探しいただいているお客様には大変申し訳ありません。徐々に供給量も拡大してきましたので、店頭で見かけた際には、またお買い上げいただければありがたいです。
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