話題
ふだんはコート→テントに変身! 1点売れる度に難民向けに現物寄付
一見すると、おしゃれなジャケットコート。でも、いざという時はテントに変身します。
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一見すると、おしゃれなジャケットコート。でも、いざという時はテントに変身します。
一見すると、おしゃれなジャケットコート。でも、いざという時はテントに変身――。そんな商品の予約販売が、ヴィレッジヴァンガードのオンラインストアで始まりました。「うちで扱うとネタっぽくなりがちですが、作り手の熱い思いをきちんと伝えたいと思いました」と話す担当者に聞きました。
今月に入って予約販売が始まったADIFF社(アメリカ)の「着るテント」。
普段はおしゃれなジャケットコートとして羽織ることができますが、それを脱いで広げ、付属している骨組みを通すことでテントに変身します。
ADIFFは、Angela Luna氏が難民の生活環境の向上に関心を持ったことがきっかけで立ち上げたブランドです。
難民やホームレスの生死を分ける重要な要素が衣服であることを知ったLuna氏。過酷な環境でシェルターとして機能する衣服の開発に取りかかりました。
色はオレンジとモスグリーンの2色で、首から裾までの長さ約145cmのフリーサイズ。テント時は大人1~2人が入れる大きさになります。
価格は税込み3万7800円ですが、難民支援の一環として、1点購入されるごとに「着るテント」1点をADIFF社が寄付する仕組みになっています。
すでに500点以上がシリア北部などに寄付されており、今後はホームレスを支援する団体などとも連携していくそうです。
発売までの経緯について、ヴィレッジヴァンガードオンラインストアの海外担当・内田真衣さんは、こう話します。
「もともと『ひとりの空間を楽しみたい』『音楽ファンがフェスで使える』といったコンセプトで商品を探していて見つけたのが、着るテントだったんです」。
詳しく調べてみると、難民の生活環境の向上を目的に作られたことがわかりました。
「デザインや切り口だけでなく、作った人の熱い思いを伝えたいと思いました。おもしろ系が多いオンラインストアの中ではやや異色で、マッチするか不安もありましたが、予想を上回る受注状況です」
そして、最後にこう付け加えます。
「あらゆるシーンで大活躍すること間違いなしです。着るテントに限らず、バイヤーの趣味趣向丸出しの商品を続々展開していくので、こまめにオンラインストアをチェックしてください」
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