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ウルトラセブン「アイスラッガー」が墨に なぜ高島屋?担当者に聞く
ウルトラセブンの頭頂部に装着された「アイスラッガー」が、書道用の墨になりました。
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ウルトラセブンの頭頂部に装着された「アイスラッガー」が、書道用の墨になりました。
ウルトラセブンの頭頂部に装着された武器「アイスラッガー」。その形を再現した書道用の墨が、ネット上で注目を集めています。百貨店の高島屋が企画し、墨や書道用具のメーカー・呉竹が手がけた税込み2万1600円の逸品です。どういった経緯で作られたのか? 高島屋の担当バイヤーに聞きました。
今月13日にツイッター投稿された画像。立派な桐箱には「呉竹精昇堂謹製 アイスラッガー墨」と書かれており、中には銀箔が施されたアイスラッガーの形をした墨が収められています。
この投稿に対して、「置物かと思ったらまさかの墨」「どうしよう、欲しい」といったコメントが寄せられています。
こちらの商品は高島屋オンラインストアで販売されており、こんな説明が添えられています。
「変形サイズの墨でウルトラセブン頭頂部の宇宙ブーメラン『アイスラッガー』を製作。側面には銀箔が施されており、力強い輝きを放っています。数量はウルトラセブンの故郷M78星雲に因み、限定78丁。説明書にシリアルナンバー入り」
作ったのは呉竹で「©円谷プロ」の表記もあります。価格は税込み2万1600円です。
「1年ほど前に発売した商品が話題になり、驚いています」と高島屋の広報担当者。
年2回展開している『NIPPON ものがたり』の一商品として企画したもので、昨年3月29日から4月18日にかけて、日本橋店など大型6店で販売したそうです。
ちなみに『NIPPON ものがたり』のコンセプトは、「日本の伝統・文化に革新の要素を加えたハイブリッドなものづくりによって、今のライフスタイルの中で“新しい価値”をプラスして、魅力あるものづくりをお客様にご提案」です。
アイスラッガー墨を発案したのは、「ウルトラセブンを見て育った世代」という文具担当のバイヤーです。
「何か自分の担当の中で『NIPPON ものがたり』の商品をと考えていました。そんな時、昨年のウルトラセブン放送開始50年記念に合わせて、墨や筆記具などの高島屋限定商品で商いがある呉竹様にお願いしたんです。円谷プロ様からも快諾していただけました」
その希少性や、マニア心をくすぐる世界観から、ウルトラマンシリーズのファンを中心に売れているといい、「こんなのあるんだ」と驚きの反応が多いそうです。
話題になったことについて、担当バイヤーはこう話します。
「墨だけでなく、筆記具、インク、和文具などのウルトラセブン文具も取りそろえています。これを機会に、日本の『伝統文化』や『技』に少しでも関心をもっていただければと思います」
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