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瞬間接着剤の正しい保存方法は？ 話題の乾燥剤は有効か 2社に聞く
とても便利な瞬間接着剤。使おうと思った時に中身が固まって出てこない……そんな経験はありませんか？
【ネットの話題、ファクトチェック】
瞬間接着剤は便利ですが、使おうと思った時に中身が固まって出てこない……そんな経験はありませんか？ ツイッター上で「乾燥剤と一緒にチャック付きの袋に入れる」という保管方法が話題になりました。はたして効果はあるのか？ 家庭用製品で知名度の高い「アロンアルフア」「セメダイン」の会社に聞きました。
ツイッターで話題に
先月30日、「接着剤と乾燥剤を一緒にチャック付き袋にいれて保管するだけ」という文言とともにツイッター投稿された画像。
そこにはアロンアルフアと乾燥剤をチャック付きのビニール袋に入れた写真が写っています。
投稿者によると、2年前から保管しているもので、使ってみたら液体がサラサラで出てきたそうです。
この投稿に対して、「有益な情報ありがとうございます」「冷蔵庫に入れとくのも効果ありますよ」といったコメントが寄せられ、リツイートは1万、いいねは1万2千を超えています。
はたして、この保管方法は効果的なのか？ また、メーカーおすすめの方法はあるのか？ アロンアルフアで知られる東亞合成と、商品名と社名が一緒のセメダインに話を聞きました。
東亞合成に聞きました
東亞合成のホームページ上では「長く使うにはどのような保管をすればよい？」という質問に対して、このように回答しています。
「使用後はノズルについた接着剤をよく拭き取り、キャップをきちんと閉めて冷蔵庫で保管すると長持ちします。ただし、冷蔵庫から出したときは室温に戻してから開封して下さい。容器のまわりについた水分が容器内に入ると固まりやすくなります。また、食品や目薬と間違えないよう注意願います」
なぜ冷蔵庫なのか？ 東亞合成の接着材料事業部の担当者はこう説明します。
「瞬間接着剤は水分と反応して固まる性質があります。光と熱、湿度を避ける場所で、条件が適している例として冷蔵庫を挙げています」
乾燥剤と一緒に保管する方法は効果的なのか？ この点については「一定の効果はあります。アロンアルフアには容器の中に乾燥剤が入った商品もありますので、品質上も問題はありません」とのことでした。
また、業務用のアロンアルフアには、乾燥剤と一緒にアルミ袋に入った商品もあるそうです。「アルミ袋は、水分のほか、熱・光も遮断するため、アロンアルフアの品質を維持させるのに有効な素材です」と担当者は話します。
セメダインに聞きました
セメダインの場合はどうか？ ホームページ上で「瞬間接着剤の有効期限はどれくらいか」という質問に対して、こう答えています。
「一般的に製造日から未開封・常温保管で12～18ヶ月を目安としています。高温、多湿の条件や保管期間が長いと未開封でも硬化します。短時間で硬化するという性質上長期保管が難しい製品ですので、使い切りとお考えいただき、開封後は速やかに使ってください。保管する必要がある場合はノズル周辺をきれいにし、冷暗所に保管してください」
使い切ることを前提にしながらも、広報担当者は「保管する場合は直射日光を避け、湿気が少ない涼しい場所を」と話します。
乾燥剤と瞬間接着剤を密封した袋に入れて保管することについては「長持ちする方法として効果的であると考えられます。乾燥剤を入れることより、化学的なデメリットは考えにくいと思います」とのことでした。
また、セメダインでは、特殊容器を採用することで「開封後60日を超えても繰り返し使える」とうたった商品、瞬間接着剤3000シリーズも販売しているそうです。
瞬間接着剤の正しい保管方法は？
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