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2017年07月27日

「日ペンの美子ちゃん」10年ぶり雑誌広告に復活 読み切り漫画も

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「日ペンの美子ちゃん」の一コマ=学文社提供

「日ペンの美子ちゃん」の一コマ=学文社提供

 学文社の「ボールペン習字講座」の広告キャラクターとして知られる、「日ペンの美子ちゃん」が10年ぶりに雑誌広告に復活することが決まりました。加えて書き下ろしの読み切り漫画も、掲載されることに。苦境の中ツイッターで続けてきた発信が、大手出版社の目に留まりました。

8ページの漫画も

 広告が掲載されるのは、8月3日発売の青年コミック誌「週刊ヤングジャンプ」(集英社)です。カラー扉を含む全8ページの書き下ろし漫画「日ペンの美子ちゃん YJ出張版」に加えて、雑誌の中で10年ぶりに1ページ広告が掲載されます。

 学文社の担当者は「美子ちゃんと言えば、王道は雑誌広告。いつか復活させたいと思ってきました」と話します。

 「日ペンの美子ちゃん」は1972年、「月刊明星」の広告に登場。少女向け雑誌の裏表紙などで、9コマほどの漫画広告が定番になりました。文字が美しい女の子を主人公にして、書き文字の大切さをわかりやすく伝えるのが狙いだったといいます。以来、45年間にわたり5人の描き手によって描き継がれてきました。

 ただ、近年はデジタル印刷機器が普及した影響を受け、ペン習字の受講生数が減少傾向に。広告も徐々に少なくなり、2007年を最後に、講座パンフレットのイラストなどでしか美子ちゃんを見ることができなくなっていました。

1988年から99年まで漫画広告に登場した4代目「美子ちゃん」=学文社提供

1988年から99年まで漫画広告に登場した4代目「美子ちゃん」=学文社提供

時事の話題を盛り込んで

 しかし社内で「美子ちゃんに再び光を当てて、ペン習字を盛り上げたい」という機運は消えなかったといいます。

 今年1月、「美子ちゃん」のパロディ作品を発表していた漫画家・服部昇大さんを6代目の描き手に起用。ツイッターで、毎週1ページの漫画を投稿していく、地道な取り組みから再スタートしました。

 服部さんは開始当初、取材に「古い少女漫画風というだけで、笑いを取ってはダメだと思いました。2017年へのアンサーになる内容を盛り込んでいきたい」と答えていました。

 その言葉通り、6代目美子ちゃんは「美文字ファーストの会」「忖度」「ペンとりんごで世界進出」など、時事の話題を巧みに盛り込んだ展開がたびたび話題に。ツイッターのフォロワーは2万5000人を超えています。

 人気を受け、展開も徐々に拡大してきました。5月には原画展を開いたほか、認知された作風を生かして、新聞に「45年も17歳やってれば 忖度することも 覚えるわよ!」とセリフ入りの広告も掲載しました。

 「ボールペン習字講座」の新規受講者は、これまで30~40代の女性が中心でしたが、ツイッターで興味を持った30代男性なども増加。前年比2~3割増のペースで推移しているといいます。

ツイッターに投稿された1ページ漫画

ツイッターに投稿された1ページ漫画

「どこかで見たような・・・」

 ツイッターに投稿された一連の漫画は、ヤングジャンプ編集部では「面白い・・・けど、どこかで見たことある感じだな」と話題になったそうです。

 そこで作者名を確認したところ、よく知っている漫画家でした。6代目の服部昇大さんは2016年まで集英社の漫画サイト「となりのヤングジャンプ」で連載をしていたのです。

 このつながりが縁で、少女コミック誌でおなじみだった美子ちゃんを、青年コミック誌のヤングジャンプに出してみようという企画が持ち上がったのだといいます。

 学文社の担当者は「読み切り漫画は今の『攻める』作風ですが、広告は昔ながらの美子ちゃんの展開になっています。対比を楽しんで欲しいですね」と話しています。

6代目の美子ちゃん=学文社提供

6代目の美子ちゃん=学文社提供

6代目「美子ちゃん」、ツイッターで公開された漫画はこちら
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6代目「日ペンの美子ちゃん」=学文社提供
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