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漁師からモーニングコール! ネタじゃない本気企画「身近に感じて」
早朝から漁に出る漁師が、朝に弱いあなたにモーニングコールします――。宮城県石巻市の団体が、そんな企画を立ち上げました。
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早朝から漁に出る漁師が、朝に弱いあなたにモーニングコールします――。宮城県石巻市の団体が、そんな企画を立ち上げました。
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早朝から漁に出る漁師が、朝に弱いあなたにモーニングコールします――。宮城県石巻市の団体が、そんな企画を立ち上げました。「まずは漁師を身近に感じてもらい、将来の担い手育成につなげたい」と話す担当者に話を聞きました。
企画の名前は「FISHERMAN CALL」。ホームページで希望の日時や時間、早起きしたい理由などを入力して応募すると、選ばれた人に対して漁師がモーニングコールをかけてくれるという内容です。
ホームページでは電話をかける漁師5人のプロフィールも紹介。大事な要素である各人の声も聞くことができます。
5月31日まで受け付けていますが、すでに200人ほどが応募。対応する漁師は5人しかいないため、実際に電話をかける人数は30人ほどになる予定です。
「応募の段階で理由や悩みごとなども伺うので、漁師もある程度話す内容を準備してかけます。電話を受けてすぐ終わりではなく、会話を楽しんでいただければ」
そう話すのは、石巻にある一般社団法人「フィッシャーマン・ジャパン」の広報担当・安達日向子さんです。
フィッシャーマン・ジャパンは、若手漁師たちが集まって組織した団体です。
漁業のイメージを、カッコよくて、稼げて、革新的な「新3K」に変え、次世代へと続く未来の水産業の形を提案していこうと活動しており、石巻市の委託を受けて水産業の担い手育成なども手がけています。
これまでもさまざまな企画を実施してきましたが、「若い人たちになかなかリーチできない」という悩みを抱えていました。
「理由を考えた時に『漁師の存在が遠いのでは』と思ったんです。農家さんだと、畑や田んぼを通ったときに会うこともありますが、漁師は港町でないと会えないですし、朝も早い。朝活も流行っているし、まずは距離を縮めようとモーニングコールを企画しました」と安達さん。
すでに寄せられている応募のなかには、「就活の2次面接で寝坊できない」「誕生日を祝って欲しい」「家族が言っても起きない息子のために」といった理由が寄せられています。反響が大きければ第二弾も検討するそうです。
「『水産業の未来を』と構えるとなかなか伝わりにくいと思います。まずは漁師と話して身近に感じてもらうことから始めたいと思います。漁師も喉をあたためて待ってます!」と安達さんは話します。
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