話題
ろくでなし子さん保釈「逃げるつもりない」徹底抗戦の構え
わいせつ物頒布やわいせつ物陳列の罪で起訴された、ろくでなし子さん(42、本名・五十嵐恵)が保釈され記者会見を開きました。ろくでなし子さんは「逃げるつもりはない」と訴えました。
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わいせつ物頒布やわいせつ物陳列の罪で起訴された、ろくでなし子さん(42、本名・五十嵐恵)が保釈され記者会見を開きました。ろくでなし子さんは「逃げるつもりはない」と訴えました。
わいせつ物頒布やわいせつ物陳列の罪で起訴された、ろくでなし子さん(42、本名・五十嵐恵)が保釈され記者会見を開きました。ろくでなし子さんは「逃げるつもりはない」と訴えました。
ろくでなし子さんは会見で「今回、保釈されるまでの間、たくさんの方が応援してくださったことにあらためて感謝申しあげます」と発言しました。そして「私は逃げるつもりも、証拠隠滅するつもりもないのに、きょうまで勾留されたのは納得いきません。頑張って裁判で闘いたいと思いますので、よろしくお願い致します」と訴えました。
また山口弁護士は「外形的な事実関係はおそらくあらそうことはないと思うが、法律論はやりたい」と強調。「3Dデータが刑法175条のわいせつにあたるのかどうか。わいせつは社会通念できまるが、この手のアートがそれに当たるかどうか、問うていきたい。学者や有識者の意見、証言もご協力を求めていく」と述べました。
ろくでなし子さんは、7月に、わいせつ物頒布等の疑いで逮捕されています。一連の事件の発端となる逮捕でした。警視庁保安課によると、容疑の内容は、香川県の男性会社員に対して、自分の女性器の形を復元できる3Dプリンター用データをダウンロードできるURLをメールに記し、送信したというものでした。この時も、ろくでなし子さんは容疑を否認しており、7月18日に処分保留で釈放されました。
12月には、同じく自身の女性器の3Dデータを配ったり女性器をかたどった「作品」を陳列した、わいせつ物陳列容疑で逮捕されました。この時は、ろくでなし子さんの作品を文京区内のアダルトショップに陳列したとして、作家の北原みのりさんもわいせつ物陳列の容疑で逮捕されました。北原さんは12月8日に釈放。東京区検がわいせつ物陳列罪で略式起訴、同簡裁は罰金30万円の略式命令を出し、即日納付しています。
ろくでなし子さんについては、東京地検が12月24日、わいせつ物頒布やわいせつ物陳列の罪で起訴しました。
「ろくでなし子」事件を巡っては、専門家の間から様々な意見が出ています。
ネットでは釈放を求める署名が約1万人分集まりました。「週刊金曜日」は平井康嗣編集長名で、ろくでなし子さんの作品は「女性の性を商品化する男性的な社会に対し、疑義を唱える表現活動だ」とする抗議声明を出しました。同誌はろくでなし子さんの漫画を掲載していました。
元東京地検検事の落合洋司弁護士は「わいせつに関する罪が刑法に厳然とある以上、放置できないと考えるのは警察の行動原理からすれば自然」。ただ、こうも指摘します。「ネットの普及で性器の露出が特別なものではなくなりつつある。司法が積み重ねてきた基準と世間の認識が相当ずれてきている」