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クリスマスのカラオケ、定番はやっぱり達郎 98-14年ランキング

 この季節、クリスマスソングをカラオケで歌う人も少なくありません。24万曲を搭載するカラオケ「JOYSOUND」を展開するエクシングに1998年から2014年の12月の順位を聞きました。

東京タワーを見つめるカップルたち。1983年に発表された山下達郎「クリスマス・イブ」は、30年以上経った今も、カラオケ人気曲の地位を保っている
東京タワーを見つめるカップルたち。1983年に発表された山下達郎「クリスマス・イブ」は、30年以上経った今も、カラオケ人気曲の地位を保っている 出典: 朝日新聞

 この季節、クリスマスソングをカラオケで歌う人も少なくありません。毎年、耳にする定番ソングが、どれくらい歌われているか。代表的な4曲について、24万曲を搭載するカラオケ「JOYSOUND」を展開するエクシングに1998年から2014年の12月の順位を聞きました。

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クリスマスソングのランキング
クリスマスソングのランキング

※注 山下達郎「クリスマス・イブ」・稲垣潤一「クリスマスキャロルの頃には」・マライア・キャリー「恋人たちのクリスマス」・ワム!「ラスト・クリスマス」の4曲について調査。年数をクリックすると、その年の順位が表示されます。順位は「JOYSOUND」で歌われた1998年から2014年の各年の12月の順位。500位に入らない場合は圏外。

安定の人気 山下達郎「クリスマス・イブ」

 クリスマスソングの王道、山下達郎さんの「クリスマス・イブ」(1983年)はカラオケでも王道でした。「24万曲の中から上位500位以内に入れば、人気曲」(エクシング)という中で、17年間の平均順位は82位。時代をこえた名曲としての地位を確立していると言えます。曲自体は1983年の発表ですが、88年12月からJR東海のCMで流され、89年にオリコン1位になりました。深津絵里さんがホームで恋人を待ち、ムーンウオークで現れた彼とじゃれあうCMは、今見ても鳥肌が立つ名作です。

山下達郎さん=2011年7月20日
山下達郎さん=2011年7月20日

■クリスマス・イブ
1998年 74位
1999年 60位
2000年 19位
2001年 29位
2002年 34位
2003年 38位
2004年 64位
2005年 66位
2006年 100位
2007年 124位
2008年 122位
2009年 115位
2010年 77位
2011年 119位
2012年 100位
2013年 83位
2014年 182位

山下さんは新しいシングル盤を出した00年当時に、89年の大ヒットを「何だかキツネにつままれたような気分でした」と、振り返っている。「80年代には『夏男』と言われていた山下達郎が、この『クリスマス・イブ』のヒットで一転して『クリスマス男』となり、俳句の季語にまでされてしまったのですから、人の運命というのは本当に不思議です」。そして、「時の試練に耐える普遍的な音作りをと心がけてきた」音楽家として、いまも街角に流れることは「冥利(みょうり)に尽きる」。
2009年12月19日:(うたの旅人)山下達郎「クリスマス・イブ」 バブルの記憶の由来 名古屋市:朝日新聞紙面から

歌うより聴く? 稲垣潤一「クリスマスキャロルの頃には」

 「クリスマスキャロルの頃には」(1992年)は、男女の気持ちのすれ違いを歌っています。作詞は秋元康さんです。そんな歌詞が影響しているのか、最近は500位以内の順位には入っていません。みんなで歌うというより、一人でしみじみ聴くという歌なのかもしれません。ちなみに、「クリスマスキャロルの頃には」のデモ録音が行われたのは1992年8月。真夏の仙台のスタジオでした。

稲垣潤一さん=2005年12月12日
稲垣潤一さん=2005年12月12日

■クリスマスキャロルの頃には
1998年 354位
1999年 473位
2000年 387位
2001年 435位
2002年 192位
2003年 321位
2004年 412位
2005年 228位
2006年 441位
2007年 480位
2008年 487位
2009年 332位
2010年 圏外
2011年 圏外
2012年 圏外
2013年 圏外
2014年 圏外

作曲した三井さんは「サビがいいので、それをつなぐメロディーを手直しできないかと言われ、ネタ切れになるほど6、7回パターンを出し、やっとOKになった」という。詞について稲垣さんは当初、サビの部分に同じ「クリスマス……」の詞が8回も出るのはどうかと感じた。だが、「そのくどさがいい」との秋元さんの主張にすぐ納得したという。
2011年12月24日:(うたの旅人)稲垣潤一「クリスマスキャロルの頃には」 初録音は真夏の故郷で:朝日新聞紙面から

難曲でも人気 マライア・キャリー「恋人たちのクリスマス」

 マライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」(1994年)は、シェアハウスを舞台にしたドラマの原点ともいえる「29歳のクリスマス」(1994年)として有名です。音をはずさないように歌うのが難しいメロディーで、カラオケとしてはなかなかハードルが高そうですが、17年間、ずっとランクインしています。平均順位は209位です。

マライア・キャリーさん=1999年11月22日
マライア・キャリーさん=1999年11月22日

■恋人たちのクリスマス
1998年 93位
1999年 124位
2000年 79位
2001年 108位
2002年 143位
2003年 99位
2004年 184位
2005年 193位
2006年 295位
2007年 311位
2008年 377位
2009年 314位
2010年 211位
2011年 354位
2012年 293位
2013年 177位
2014年 201位

大阪府茨木市のバードハウスさん(34)は、「29歳のクリスマス」(1994年)の主題歌、マライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」を挙げます。当時は高校生。主演の山口智子の格好良さ、男女3人のハウスシェア生活という新鮮な設定に、毎週目を輝かせていたそうです。「それまで洋楽を聴いた経験はほとんどなかったのですが、この曲でマライア・キャリーの存在を知り、お小遣いでCDを買ったのを覚えています。数年前に再放送で見ても、山口さんのジャージー姿は格好良かった」
2013年1月16日:(これでDO★DAS!)甘いサビ、感動ぴりり:朝日新聞紙面から

カラオケより街中で… ワム!「ラスト・クリスマス」

 ワム!の「ラスト・クリスマス」(1984年)は、山下達郎さんの「クリスマス・イブ」と並ぶ、クリスマスソングの定番です。ただ、カラオケでの順位は浮き沈みが激しく、2004年に74位に浮上したと思えば、翌年は244位に。2014年は357位となっています。こちらは、「クリスマス・イブ」と違って、街中で耳にする存在の名曲なのかもしれません。

東京・銀座にお目見えした光り輝く巨大なクリスマスツリー=2014年11月15日、日吉健吾撮影
東京・銀座にお目見えした光り輝く巨大なクリスマスツリー=2014年11月15日、日吉健吾撮影

■ラスト・クリスマス
1998年 114位
1999年 140位
2000年 108位
2001年 159位
2002年 172位
2003年 153位
2004年 74位
2005年 244位
2006年 374位
2007年 圏外
2008年 圏外
2009年 圏外
2010年 427位
2011年 圏外
2012年 403位
2013年 283位
2014年 357位

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