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菅原文太さん死去 人情喜劇「トラック野郎」、デコトラの生みの親

 菅原文太さんが亡くなりました。映画「トラック野郎」シリーズで知られた菅原さん。トラック運転手を主人公にした人情喜劇は、現在のデコトラ文化のルーツにもなりました。

「トラック野郎」撮影中の菅原文太さん、鈴木則文監督、愛川欽也さん(左から)=宮﨑靖男さん提供
「トラック野郎」撮影中の菅原文太さん、鈴木則文監督、愛川欽也さん(左から)=宮﨑靖男さん提供

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 菅原文太さんが亡くなりました。映画「トラック野郎」シリーズで知られた菅原さん。トラック運転手を主人公にした人情喜劇は、現在のデコトラ文化のルーツにもなりました。

菅原文太さん、晩年は農園経営に 反骨の発言続ける
晩年は農業生産法人を立ち上げた菅原さん。「奇跡のリンゴ」の木村秋則さん(左)とも交流が深かった=2012年10月17日、甲府市
晩年は農業生産法人を立ち上げた菅原さん。「奇跡のリンゴ」の木村秋則さん(左)とも交流が深かった=2012年10月17日、甲府市

「トラック野郎」1975年から10作

 「トラック野郎」シリーズは1975年から10作作られました。笑いと涙とアクション、下ネタから純情まで盛り込んだ物語で、世代を超えた一大ブームを巻き起こしました。

電飾がともされ闇の中に浮かび上がったデコトラ。近年は規制が厳しく、荷主も敬遠するため街道で見ることは減った=金沢市、小玉重隆撮影
電飾がともされ闇の中に浮かび上がったデコトラ。近年は規制が厳しく、荷主も敬遠するため街道で見ることは減った=金沢市、小玉重隆撮影

派手なデコトラで全国を爆走

 「トラック野郎」に欠かせないのが派手な装飾トラック、デコトラです。映画には、「なんでトラックを飾るんですかのう」と聞かれた主人公(菅原文太さん)が「かわいいからっすよ。苦労をともにしてますから」というセリフがあります。単なる道具ではなく「相棒」としてトラックを飾る、そんな心意気がファンの心をつかみました。

現代の「トラック野郎」は被災地支援

デコトラで被災地支援を続ける「全国哥麿会」の会長・田島順市さん=埼玉県本庄市
デコトラで被災地支援を続ける「全国哥麿会」の会長・田島順市さん=埼玉県本庄市 出典: V

 デコトラの愛好家約500人が集う「全国哥麿(うたまろ)会」では、交通事故遺児を支援し、災害があれば真っ先に現場に駆けつけてきるなど、チャリティ活動を続けています。東日本大震災の被災地では、仮設住宅で歌謡ショーを開き、温かい料理も振る舞いました。会長の田島順市さんは「俺たちにあこがれて入ってきた若いやつもいる。金はかかるけど、誰にも負けない格好いいデコトラに乗る自分を見せていたいんだ」と話しています。

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