ネットの話題
使用量の目安=2cmくらい? わかりやすく原寸大の面積載せちゃえ
2000年から始めたという取り組みについて取材しました
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2000年から始めたという取り組みについて取材しました
花王が販売している洗顔料のパッケージ表記が「わかりやすい」と注目を集めました。裏面に「使用量の目安:2cmくらい」と表記した上で、そのすぐ下に原寸大の面積を記載しているのです。2000年から始めたという取り組みについて取材しました。
話題になった洗顔料は「ソフィーナ 乾燥肌のための美容液洗顔料〈クッション泡〉」。
美容液成分配合で弾力のあるクッション泡が特徴の洗顔料です。
パッケージ裏面に、1回の使用量の目安として「2cmくらい」と書かれていますが、そのすぐ下に「適量の目安 原寸大」として面積が記載されています。
「2cmくらい」と言われてもピンとこない人でもひと目でわかるように、という狙いのようです。
花王以外のメーカーでも同様の取り組みはあるようですが、ツイッターでこの表記が紹介されると話題に。
「ぱっと見でわかる」「実寸は全てを解決する」といったコメントが寄せられました。
「本商品以外にも洗顔料、クレンジング、化粧水、乳液、化粧下地など多数の商品の容器に表示しています」
そう話すのは、化粧品事業部門の商品事業開発センターシニアマネジャー・西村陽子さんです。
原寸大の表記が本格的に始まったのは2000年から。
ただ、どの商品が最初だったかまではわからないそうです。
記載のきっかけは「お客様に商品のパフォーマンスを十分に感じていただくために、最適な使用方法をお伝えしたい」という商品開発者の思い。
適切な使用量は重要な要素で、多すぎても少なすぎても効果的ではありません。
そこで、ひと目で確認しやすいよう原寸大で表記するようになったそうです。
「表示の内容や順番を工夫し、さらに複数の部署の関係者で表示案を確認して決定しています」と西村さん。
細長い容器に楕円形状で表記しようとして、面積計算に苦労したこともあるそうです。
流通関係者からも「パッと見てわかりやすく親切」という反応が寄せられるそうです。
「お客様から原寸大表示に限定したお声は寄せられていませんが、この洗顔料の泡のキメ細かさや弾力感が好評です。表示をご覧いただいて適切な量で商品をお使いいただけているからこそではないかと、うれしく思っております」
商品のパフォーマンスを充分に感じてもらえるよう、これからもユーザーにとってわかりやすい表記を心がけていくとのことでした。
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