〝ウサギの島〟に残る戦争遺構 毒ガスのタンク貯蔵庫跡や発電所跡
長浦毒ガス貯蔵庫跡。600トンの毒ガスが貯蔵できるタンクがありました。戦時中は建物が見えないよう、前に高さ3~4メートルの小山が築かれていたといいます 出典:水野梓撮影
島で働いていた人々も毒ガスの被害に遭い、後遺症に苦しめられたといいます 出典:水野梓撮影
慰霊碑のかげから現れたウサギ。島のあちこち、毒ガス貯蔵庫の草むらからもウサギが現れてきます 出典:水野梓撮影
ホテル「休暇村」のすぐそばに残る毒ガス貯蔵庫の跡地。皮膚がただれる猛毒の「イペリット」が貯蔵されていました。台座の上に人の背丈ほどの10トンのタンクが置かれていたそうです 出典:水野梓撮影
大久野島毒ガス資料館に展示されている防毒マスク 出典:水野梓撮影
砲台跡には、毒ガス工場時代にタンクを置いていた基礎部分が残っています 出典:水野梓撮影
毒ガス製造で使われたとみられる陶器なども散乱しています 出典:水野梓撮影
旧日本軍が終戦後に中国で遺棄した毒ガスがそのまま残り、知らずに缶を開けるなどして中国人が被害に遭う事故も起きています。山内さんは「毒ガスの問題はまだ終わっていない」と言います 出典:水野梓撮影
毒ガス工場の電力を発電していた発電所跡。増築して計8台の発電機があったそうです 出典:水野梓撮影
現在は広場となっているところには工場群がありました。近くに研究室跡と検査工室跡が残ります。ウサギなどが毒ガスの実験動物として使われていました 出典:水野梓撮影
火薬庫は、頂上に続く道とともに2018年の土砂崩れで地中に埋もれてしまいました。環境省制作のパネルも見えません。山内さんは「このままの姿でも残してほしい」と訴えます 出典:水野梓撮影
山内さんは中国・瀋陽で生まれ。赤ちゃんの頃に引き揚げてきました。毒ガス被害に遭った中国人との交流も続けています 出典:水野梓撮影
毒ガスを使ったり遺棄したりといった「加害」、毒ガス工場で働いた人々の被害の歴史も学べる場です 出典:水野梓撮影
JR忠海駅すぐそばの忠海港。対岸に大久野島が見えます。フェリー乗り場には無料の駐車場があります 出典:水野梓撮影
島にはウサギの耳のかたちをした「集音器」も。風や波、船の汽笛の音が聞こえます 出典:水野梓撮影
竹原・三原周辺の名産はタコ。ホテル「休暇村」のカフェエリアで食べられる「たこ天うどん」でおなかを満たせます。休暇村には日帰り温泉もあります 出典:水野梓撮影
JR三原駅のコンビニで売っていた駅弁「たこめし」も具だくさんで美味です。尾道からもほど近い大久野島。島の観光とあわせて、戦跡へ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか 出典:水野梓撮影