3泊4日で4時間睡眠、本当にあった「モーレツ社員」の合宿
動作、話しぶり、すべてがVTRに再現され、受講生同士の辛辣な批判で泣き出す人もいるというモーレツ時代の社員特訓=1969年6月7日
埼玉県大宮市の会社員ら70人が1967年2月、3班に分かれて陸上自衛隊大宮駐屯部隊に入隊、訓練を受けている。大宮市周辺の会社や団体などでつくっている自衛隊協力会の主催
東京のベッド会社が1966年8月1日から、自衛隊から教官を招き、神奈川県・相模湖町の寮に「将来有望」の社員20人を集めて3カ月間の合宿訓練に入った。社員たちは朝7時、起床ラッパでたたき起こされる
1969年6月、神奈川県の保養地で「もう1度やり直し」のかけ声もまじる営業マンらを温泉地の旅館に缶詰めにして行う強化合宿訓練。3泊4日の合宿の間、合計で4時間ほどしか眠らなかったというすさまじい例も
海に向かって“特訓ぶし” をがなりたてる
「根性」とか「バイタリティ」が歓迎された1969年、営業マン、セールスマンを温泉地の旅館に缶詰にした強化合宿訓練が盛んに開かれている。太いゴムホースを叩きつけ、「やる気!やる気!」と絶叫する社員