日産シーマのバブリーなディテール……クラウンとの比較も
シーマのコックピット。ベース車のセドグロと似た、直線基調のデザイン。センターパッドが固定されたステアリングは、3本スポークが『パタパタママ』の手足みたいに、左右にクネクネ動く
センターコンソールに据え付けられた、オプション装備の自動車電話。当時は最上級のステータスアイテムだった。しかし今となっては便利なのか不便なのか、いまいち分からない=日産自動車提供
エアコン操作パネルのボタン説明は意外にも、地味な日本語表記
最先端の装備だったマルチAVシステム。まだ埋込み型車載テレビも珍しかった
多段化が進む以前の、牧歌的な4速AT
原始的なナビゲーション機能。ただ、残念ながら現車では正常な動作が確認できなかった
高級感のあるパワーシートの操作スイッチ
パワーウィンドウの操作スイッチ
センターコンソールのカセットデッキ。オートリバース機能が懐かしくて泣かせる
希少な純正ハーフシートカバー
センタートンネルのカーペットに埋め込まれたバッジ
シーマの後部座席
法人需要も大きく、後部座席に乗るVIPがたくさんいたが、頭上はさほど広くない
後部座席のアームレストには、VIP向けにラジオやエアコンの操作ボタンが並ぶ
スタイリッシュで開放感のある、ピラーレス4ドアハードトップ
ドアから上にはピラーがないため、シートベルトはドア内側に収まる
開口部の大きな後部ドアのため、乗り降りはしやすい
窓を全開にすると開放感が半端ない、ピラーレス4ドアハードトップ。ただ、ボディー剛性と衝突安全性に難があるため、現在では絶滅した
初代シーマのタイプⅡリミテッドAV。伸びやかなデザインが特徴的
専用設計ボディーゆえのおおらかで幅広なデザインのウインカー
曲面を多用したフロントバンパー周り
どことなくクラシカルなデザインのドアノブ
アカンサスの葉をモチーフにした、シーマのボンネットマスコット
薄顔で端正な造形のリア周り。どことなくイタリア車っぽい。ジウジアーロデザインと言われたら信じてしまいそう
メルセデス・ベンツ風のテールランプのくぼみ。当時、国内メーカーがこぞって倣った
当時の高級車お約束の、トランク鍵穴隠しのエンブレム
テールが長いため、奥行きは十分なトランクルーム
横から見るとシーマの平べったさがよく分かる
今の水準だと小ぶりな、15インチのアルミホイール
ボンネットの開閉は、つっかえ棒がいらないダンパー仕様。3リッターV6ターボのVG30DET型エンジンが収まる
当時は、多気筒エンジンの主流が直列からV型になる過渡期。日産はしばらく、セドグロなどにV6のVG系、スカイラインなどに直6のRB系と、クルマの性格に応じて載せ分けていた
日産自慢のセラミックターボ。当時のちびっこは、ロボットアニメっぽい語感だけでワクワクした
8代目トヨタ・クラウンの2.0ロイヤルサルーン
クラウンといえば王冠エンブレム。代々、細かくデザインが変化している
運転が下手だと思われて、ダサい装備の代表格だったコーナーポール。しかし、これがあると本当に運転しやすい
縦に長い直6を積んでも、まだ前方にだいぶ余裕があるエンジンルーム。意外と回頭性は悪くなさそう
トヨタの名機「1G-GZE」。型式の「Z」はスーパーチャージャーを表す
ゆったりした造形の3ナンバー仕様ワイドボディー
格式張った、クラウンらしいドアノブ
シーマとは対照的に、お尻のフォルムはズッシリしている
Cピラーにも王冠エンブレムが付く
「スーパーチャージャー」バッジが渋い
シーマと同様の、トランク鍵穴隠しのエンブレム。ヒンジの耐久性が心配ではある
分厚いテールの恩恵で、トランクルームの深さは申し分ない
シーマと同サイズの15インチホイール。今では軽自動車も履くぐらい、小さいほうのサイズだ
シーマと違い、Bピラーが備わるクラウンの4ドアハードトップ。開放感は犠牲になるが、剛性は確保できる
2本スポークのステアリングが、優等生な雰囲気を醸し出すクラウンの運転席
インパネ中央上部の特等席にあるオーディオパネル
まだギザギザのゲート式になる前の、前後にのみ動くATレバー
いかにも品行方正なデザインの、クラウンのフロントシート
シーマに比べると質素な、パワーウィンドウの操作スイッチ
運転席のドアトリムにある、クラウンのトランク開閉ボタン。教えてもらわないと気づかない
座り心地の良い後部座席は、さすがクラウン
後部座席から操作できる、センターコンソールのエアコン類操作ボタン。シガーソケットが時代を感じさせる
仙台市宮城野区の中古車店「クライス」。平成末期の店頭で最前列に並ぶのは、売れ筋のミニバンたち