「ダムに沈むかもしれない里山」 長崎県川棚町川原地区の今
石木ダムの建設計画がある長崎県川棚町の川原地区。石木川沿いに上流から下流に向けて移動し、地区内の今を写した。「ダム絶対反対」の看板があった=写真は全て6月9日撮影
川沿いにも田んぼが広がる
「酸素ちょっと濃いめの 棚田の原風景を大切に」との看板があった
川原地区の公民館
「ほたるの里 川原」の案内通り、夜に再訪すると複数のホタルが舞っていた
昨年のWTKイベントの時に来場者が手書きしたパネルも保存されている
パネルの全景
「WITNESS TO KOHBARU」の文字の奥に、「石木ダム絶対反対」の看板が見えた
左奥の田んぼの上で、WTKは開かれた
地区内のあちこちに、ダム反対を訴える看板がある
日光東照宮の「三猿」をまねた「見ざる」の猿が描かれたいた
「言わざる、聞かざる」もある
「どう思う? 『あなたの故郷』消えるなら!」の看板の下には、きれいな花が咲いていた
咲き誇る花の先には、「売って泣くより笑って団結」の看板があった
地区はみどり豊かだ
民家沿いの壁にあった看板には「水の底より今の故郷」とある
小高くなった場所から、上流方向を撮影。のどかな里山の景色が広がっていた
13世帯が暮らしており、日々の営みの様子も感じられる。民家前で田植えをしていた
植え終えたばかりと思われる苗が、田んぼに並んでいた
稲作は何世代にもわたって受け継がれているという
「注意 この土地は、石木ダム建設事務所が管理する土地です。無断での使用を禁止します。長崎県石木ダム建設事務所長」と書かれている
小屋にあった貼り紙。「脅して(事業認定)ダメなら 奪い(強制収容)取れ」「強制収容は住民へのDV(暴力)だ」とある
「泥棒集団(収用委員会)の立ち入りを禁ず 土地所有者」とある
石木ダム建設に向けた付け替え道路を作ろうとする工事現場
道路の工事現場前には、「強制収容は許さない!」と書かれた大きな横断幕があった
道路の工事現場では、反対派と工事関係者がお互いに監視し合っていた
これまで作業を進めていた付け替え道路工事の下流域で、新たな道路工事が進められようとしていた
工事の様子を写真撮影していると、作業服を着た男性からビデオカメラを向けられた
作業服姿の男性らが、監視カメラ近くで何かをしていた
道路工事前で監視活動をする地元住民や支援者ら。現場はほこりっぽいため、男性が定期的に水まきをしていた
住民らが監視活動をする前にある小屋。中で一息ついている人たちもいた
小屋の入り口には「お願いが駄目なら、脅迫して造ろう石木ダム。」などと書かれた垂れ幕があった
「石木ダム反対」「強制収容反対」のベストを着ている人たちもいた
監視活動は長丁場になる。読書をする姿のほか、スマートフォンをいじる様子も確認できた
「立入禁止」の黄色テープの奥には、作業服姿の男性2人が座っていた
日々、こうした監視活動が続いている
暑さも敵だ。日陰に座るほか、日傘を用意している女性もいた
「立入禁止」テープの奥には複数のトラックなどが確認できた
この日は、「立入禁止」テープの奥で、車両が動いている姿は確認できなかった