「少年自衛隊」、電話ボックスの自由時間 集団生活・訓練・家族…
新入生の堤那央さん(15)は、山梨県富士吉田市から来た。陸上自衛官だった父が姿勢を正しパレードに参加するのを、小学生の時に見てあこがれた。「災害派遣で、被災者の人に優しく接したい」=2016年5月、神奈川県横須賀市、川村直子撮影
神奈川県逗子市出身の武若理人さん(16)は、1歳上の兄がこの学校に入り、たくましく変わったのを見て、自衛隊に興味を持った。「それに自分はよく食べるほうだから、食費も生活費もかからない学校に入れば、幼い頃に離婚して一人で育ててくれた母に孝行できるかな、って。手当は貯金して母のために使いたいです」=2016年5月、神奈川県横須賀市、川村直子撮影
訓練で、銃を手に校内を駆けていく。夕方になり野球部が練習を始めると、かけ声が入り交じった=2016年5月、神奈川県横須賀市、川村直子撮影
電話の順番を待つ和久巧凌さん(16)。レスリングで東京五輪を目指す。自衛官になって、病気の母に早く自立した姿を見せたい、とこの学校を選んだ=2015年4月、神奈川県横須賀市、川村直子撮影
訓練の合間の、休憩時間。ニュースとか見てる?と尋ねると「毎日くたくたで、そんな気になれない」「相部屋で、テレビをつけるのも気が引ける」=2016年5月、神奈川県横須賀市、川村直子撮影
入校式の日、上級生が歓迎の行進をする=2016年4月、神奈川県横須賀市、川村直子撮影
午後7時すぎ、宮城県東松島市出身の野村佳大さん(17)は宿舎で洗濯物を取り込んでいた。東日本大震災で被災。自衛官の活躍を見て、自分も人の役に立ちたい、と中学卒業後すぐに自衛隊の訓練が受けられるこの学校を志願した。「銃を持つことはとても怖いけれど……。全国各地から支援されてきたので、恩返しをしたいんです」=2015年6月、神奈川県横須賀市、川村直子撮影
銃を使って訓練する3年生たち。遅れると、指導する自衛官から「この間に仲間が何人死んでると思う。時間を守れ!」と檄が飛んだ=2015年6月、神奈川県横須賀市、川村直子撮影