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未来の幸せのカタチとは? SARAYAがマジで社会課題に取り組む理由

PR by サラヤ株式会社

目次

安心感、やさしさ、未来志向で消費者の支持を集めながらも知れば知るほどわからなくなる企業、サラヤ。パンデミック期に誰もが目にし、使用した公共施設などの入り口に設置された手指消毒剤や自然派洗剤の先駆け「ヤシノミ洗剤」、カロリーゼロ甘味料「ラカントS」など幅広すぎる商品展開と、国内外での多様な支援活動が特徴です。社会派ショート動画を発信する「RICE MEDIA」代表の「トム」こと廣瀬智之さんが、広報宣伝統括部長の廣岡竜也さんに、共感した取り組みとその背景について聞きました。

70年以上前の創業の志がSDGsそのものだった!

トム 実は僕、普段からサラヤさんのヤシノミ洗剤を使っていて。手が荒れなくて助かっています。
RICEメディア代表 廣瀬智之さん
RICEメディア代表 廣瀬智之さん
廣岡 ありがとうございます。1971年から販売しているヤシノミ洗剤は、もともと給食センターで使われていた業務用商品を家庭用にしたものなんですよ。無香料で無着色、探すとなかなか少ないですよね。
 
トム そう思います。スーパーで買える身近さが、ありがたいです。海外での活動も拝見して「環境のサラヤ」というイメージを持っているのですが、今日は色々伺ってみたくて。
 
廣岡 洗剤をきっかけに知っていただいた方には驚かれますが、医薬品メーカーが母体なんです。創業した1952年、学校などのトイレの蛇口に取り付けられる薬用石けん液を世に送り出しました。「緑の石けん液」と言うと気づいてくれる人も多いかと思います。当時の日本では赤痢が流行していて、経済状態のせいで治療が受けられない人が少なくなかったそうです。そこでみんなが平等に病気の脅威から身を守るには、手洗いが必須だと考えました。設置後の衛生状態に配慮した結果、使う度に清潔な状態で薬液が使用できるよう、専用の容器の開発に至りました。
出典:サラヤの歴史
トム 「衛生のサラヤ」でしたか。出発点がSDGsそのものですね。
 
廣岡 ええ。私たちの基本理念は「世界の衛生・環境・健康」に貢献することです。石けん液と一緒に、手洗いを習慣づける標語のポスターもセットで用意していたと聞いています。手洗いの大切さの理解が抜け落ちると、使ってもらえないですよね。
 
トム なるほど、東アフリカのウガンダで取り組まれている「100万人の手洗いプロジェクト」とのつながりが見えてきました。
廣岡 ウガンダでの活動は2010年から日本ユニセフ協会と一緒に進めてきました。ハンドソープや手指消毒アルコールといった対象商品の売上1%を寄付し、現地の手洗いの啓発を支援しています。

トム 僕が使っているヤシノミ洗剤の売上も、ボルネオの保全活動に役立てられていますよね。

廣岡 はい。この製品は合成洗剤による国内の環境汚染への配慮から誕生したのですが、原料のひとつであるパーム油の産地で環境危機が起こっていたんですね。私たちは商社を通じて洗剤原料を購入するだけだったので、現地で問題が起きていることを知って驚きました。知ったからには行動しなくてはということで2004年から現地で活動を続ける一方、中立の環境団体となるボルネオ保全トラストを立ち上げました。この組織にヤシノミシリーズやハッピーエレファントシリーズなどの売上1%を寄付し、役立てていただいています。
トム すごいなあ。その時々に社会にとって何が正しいかを考え、正確に捉えていますよね。そういう結束力があって、コロナ禍でアルコール需要が高まった時期も乗り越えられたんでしょうか。
 
廣岡 サラヤが大企業ではないことも影響しているでしょうが、社長の思考がかなりダイレクトに社員に届いていると思います。同じ方向を目指すとか、課題にスピード感をもって対処をするというのは特徴と言えそうです。それと、意欲的な若手にチャンスと責任を託して、海外にも責任者としてどんどん出していきますね。
 
トム それは働きがいがありそうです。ベンチャー気質の人が多く集まってくるでしょうね。ウガンダの手洗いで「SARAYAする」が合言葉になって定着しているとか、使命感も達成感もすごいだろうなと。物を買ってもらう以上のインパクトを国内外で生み出しているんですね。
 
廣岡 「物だけ売ればいい」とはならないですね。社会貢献、社会とのつながりを考えなくてはいけません。一般家庭用品の展開は大手とバッティングすることもありますが、そういう付加価値は常に考えています。
 

たくさん失敗してきた。けれど目指すはニッチナンバーワン

トム ニーズに応える速度がすごいと思っています。コロナ禍の消毒関連の商品など、研究は大変だったのではないでしょうか。
 
廣岡 そうですね。世界での商品展開や活動にはエビデンスが必要ですから、研究開発はしっかりと進めています。外部の識者とのつながりを生かしつつ、ベースの研究は基本的に自社で進めます。メカニックなものも大体自前ですね。町工場のマインドがあるというか。
サラヤ株式会社 コミュニケーション本部 広報宣伝統括部 統括部長 廣岡 竜也さん
サラヤ株式会社 コミュニケーション本部 広報宣伝統括部 統括部長 廣岡 竜也さん
トム 失敗したことなどは……。
 
廣岡 もう失敗だらけですよ(笑)。タイミングも重要ですし。植物性プロテインとかキヌア、ラカントSは発売が早すぎて、価値を理解してもらえなかったことがありますね。
 
トム すごい話をうかがい続けてきたので、失敗があったことに何だか安心しました。
 
廣岡 トライしては失敗したものもあります。「無着色無香料の洗濯用洗剤」などですね。これは過去に2回撤退しました。数が売れるわけではないので、売り場に置いてもらいにくかったんです。でも辞めるとユーザーから「困るよ」と声が寄せられました。それで7年前に3度目のトライをするために消費者調査を実施しました。すると、無香料派が20%もいて。大手だと80%ぐらいのニーズがないと難しいでしょうが、私たちは「今20%もニーズがあるんだ!」と驚きました。調べていくうちに、香害などの社会課題も見えてきました。
 
トム あえて少数派の声に寄り添うのがサラヤさんならではの着眼点ですね!
 
廣岡 そうなんです。私たちはたとえ規模が小さくても課題を見つけて解決していくというニッチナンバーワンを目指しているのですが、そういった商品が販売できるのも、ネット通販など販売手法が多様化したことが大きく影響しています。ゼロカロリーの甘味料ラカントSは近年、健康志向の高まりとともに若い女性を中心に注目されるようになりました。
 
トム ラカントSは今、違う切り口でもバズっていますよね。ショート動画でよく目にします。「フルーツをコーティングして一緒に凍らせれば、おいしいアイスの実ができます」というもので。「その白い粉は何ですか」とコメントもついています。ユーザーはまさか、サラヤ商品だと思わないでしょうね。
 
廣岡 企業名より商品名を知ってもらうことを重視してきましたが、自然派とかやさしさといった根底が共通しているからか、同じ方が複数の商品を手に取ってくれることが多いんですよ。家の中で「これもそうなのか」と気がつく。この数年でそういった変化も感じます。
 

「私たちにできること」2030年とその先へ

トム 商品開発に筋が通っているので、ユーザーは色々な商品を手に取りながらよりSARAYAさんを好きになってくれると思いますね。そしてこれからの時代、そのエンゲージメントが強みになると想像します。SDGsに通じる取り組みもうかがいましたが、2030年を区切りとして意識していることや目標はありますか。
 
廣岡 通過点だろうなと考えています。SDGsの前にはMDGsがあったわけですし、これからも新しい問題に取り組んでいくと思います。私達の場合は教育がカギです。2022年、サラヤ創業70周年の企画として「いのちをつなぐ学校」というプログラムをスタートしましたが、これを発展させていきたいですね。
 
生物学者の福岡伸一さん扮する“フクオカハカセ”と一緒に地球といのちの問題を楽しみながら学ぶプログラム「いのちをつなぐ学校」
生物学者の福岡伸一さん扮する“フクオカハカセ”と一緒に地球といのちの問題を楽しみながら学ぶプログラム「いのちをつなぐ学校」
トム 僕らのメディアも教育は意識しています。課題は無くならないでしょうし、SDGsはゴールではなくルールになっていくと思っています。ゴールという認識は、「気候変動は起こすけれど、その代わりに何番をやります」というような分担や分断が生じそうで少し違和感があるというか。これは全て守るべきルールなんだという考え方が社会に落ちていくことが大事なので、「微力でも無力じゃない」と信じて理解が深まるように発信していきたいです。
 
廣岡 そう、無力じゃないですよね。このページを読んでくださっている皆さんにもぜひそれを再認識していただきたいです。消費者は世の中を変えられます。普段使っているものや買い物を見直すだけで、社会は変わっていくんです。実際、ヤシノミ洗剤の購入で応援していただいているボルネオは変わりつつありますから。
 
トム 変わってきたことといえば、サラヤさんの商品をはじめ「いいなと思ったものを買ったら社会貢献につながっていた」という商品がたくさんあるんですよね。ヤシノミ洗剤を使う時、エコ洗剤にありがちな泡立ちの悪さなどは一切感じません。社会貢献は我慢の上に成り立つものではなくなってきていると思います。
 
廣岡 「意識高い系のためのもの」みたいに捉えられなければいいなと思います。環境も含めた身の回りのことを自分ごとにしてもらいたくて。そういう意味でもこれから世界に目を向けられる教育がより重要になるのではないでしょうか。

トム 自分ごとという意味では、「海洋プラスチック問題」として課題を切り取って伝えるよりも、まず「海を好きになるきっかけをつくること」が大事かなと思うんです。好きなものは、自然に守りたくなりますから。
 
廣岡 まさに、当社のボルネオ調査員がそう言っています。すごいことをしなくてもいいから、ボルネオを好きになってほしいと。私たちは地球を守り、暮らしを豊かにする商品開発に取り組みつつ、商品を通じてどんな変化が生まれているかを届けていこうと思っています。研究開発は困難の連続です。でも肩肘はらずにずっと使い続けたくなるものを世に送り出し続けて、子どもたちにすばらしい未来と幸せを手渡したいですね。
 
SARAYA広報宣伝統括部長 廣岡竜也(ひろおか・たつや)さん
芸術系大学を卒業後、広告会社を経て入社。ボルネオ環境保全活動の企画・実施に参画。クリエーティブディレクター、コピーライター、広報プロデューサーなど多岐にわたる業務を手掛けている。

RICE MEDIA代表 廣瀬智之(ひろせ・ともゆき)さん
高校在学時から国際協力に興味を持つ。立命館大学卒業後、カンボジアへ。報道写真家を志し、東南アジアやアフリカ、大洋州の国々を取材。発信活動に取り組む中で、情報過多な現代において、社会的な発信が届きづらくなっている現状に課題意識を持ち、Tomoshi Bito株式会社を創業。2021年に1分間で社会を知る動画メディア「RICE MEDIA」を設立。
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