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2019年01月22日

自分の中にある“時代感”を土台に、丁寧に作りたい

  • 提供:ぴあ

©松本零士・東映アニメーション©舞台『銀河鉄道999』実行委員会2019

©松本零士・東映アニメーション©舞台『銀河鉄道999』実行委員会2019

昨年の舞台の続編として、また新たな音楽劇『銀河鉄道999』が出発する。
メーテルの母プロメシューム役で特別出演が決まった浅野温子に、舞台に挑む思いを聞いた。

©松本零士・東映アニメーション©舞台『銀河鉄道999』実行委員会2019

©松本零士・東映アニメーション©舞台『銀河鉄道999』実行委員会2019

 松本零士原作の国民的アニメ漫画『銀河鉄道999』が昨夏、音楽劇となって上演され、大きな話題を呼んだ。この春、その続編となる新作音楽劇がお目見えする。主人公・星野鉄郎役の中川晃教をはじめ、前作に引き続いて出演するキャストも多い中で、注目すべきはメーテルとクイーン・エメラルダス姉妹の母プロメシューム役のこの人、浅野温子の新加入だ。

 「この母親のキャラクターは、『銀河鉄道999』のストーリーの幅を作る大きな要素の一つだと思うんですね。お話をいただいた時に、そうか…ラスボスかあ!? なんて思ったりして(笑)、ぜひ参加させていただきたいと思いました」

 近年出演した舞台に、手塚治虫原作の音楽劇『ルードウィヒ・B』(2014年)や新海誠監督の映画を舞台化した『雲のむこう、約束の場所』(18年)がある。漫画やアニメーションの舞台化に縁があるのは、「自分に作品を受け止める土台がある…、とくに子供の頃から見ていた思い出の作品だと、その時代感といったものがちゃんと自分の中にあると感じられて」食指が動くからだという。

 「漫画の神様といわれた手塚さんの作品から、今のアニメ界を席巻している新海さんの作品まで、全部網羅して経験してみたいな!と思ってしまうんですね(笑)。松本零士さんの作品は、私にとっては『宇宙戦艦ヤマト』がより強烈な印象があります。ささきいさおさんが歌う主題歌は自分の中でとても大事な歌で、どんなに気分が落ちていても、あの歌を聴くと引き上げてもらえるので(笑)。その宇宙の壮大な世界観は、『銀河鉄道999』にも繋がっていますよね」

 プロメシュームは全宇宙を機械化する野望を持つ、機械帝国の女王だ。今回のオリジナルストーリーでは、クイーン・エメラルダスやメーテルとの哀しき母娘の確執、激突が描かれる。

 「私が子供の頃に見た記憶では、プロメシュームはとんでもなく怖いな!って感じの母親だったんですよ。機械人間ですからね。ただ今回は演出家の方に『人間味を出してみたい』と言われて、えっ、どうなるんだろう!?と。人造人間に情みたいなものが生まれたら、相当雰囲気も変わって、観る人の受け取り方も変わってきますよね。面白い挑戦だなと思いつつ、大勢のファンが大切にしている作品の世界観を逸脱することのないよう、丁寧にキャラクターを立ち上げていきたいと思っています」

 ポスター撮影では、すでにプロメシュームの冷徹で神秘的な魅力を存分に漂わせた扮装姿が見られた。役柄とは裏腹に、「髪型も衣装もすごく重くて、舞台で転んじゃったらどうしよう〜!」と豪快に笑う。その気さくな素顔は、“憧れの女性”として支持され始めた二十代の頃からずっと変わらない。子供心をときめかせたアニメーションの世界に好奇心いっぱいに臨む一方で、すでに15年も活動している古事記や民話などの一人朗読舞台、『よみ語り』に勤しむ横顔も持っている。一見真逆な世界に思えるが、彼女にとっては必然のつながりのようだ。

 「古事記なども結局、普遍的な話なので、『どこから生まれて…』と突き詰めて考えていくと宇宙という言葉につながるのかな、と。だから今回の舞台はある種、似た世界観を持っているかもしれないなと思ったりしますね」

 自身の培ってきた確かな“土台”から挑む、新たな音楽劇。浅野温子が愛着ゆえの畏怖と勇気を持って描き出す、母親プロメシュームの像に期待したい。

 「母親とのやりとりでメーテルたちの心の傷がどう浮き上がってくるのか、そこはしっかり見てもらいたいですね。どうやったら皆さんに楽しんでいただけるか…、今、頭の中はそれだけです(笑)」

文・上野紀子

【公式ホームページ】
https://999-40.jp/

【プロフィール】
あさのあつこ●1961年、東京生まれ。70年代からモデルとして活動を開始し、ドラマ『文子とはつ』(77年)で本格的にデビュー。80年代のトレンディドラマや『あぶない刑事』などテレビや映画で活躍し、98年の初舞台『ロマンチック・コメディ』以降、毎年様々な舞台に挑戦している。

【公演情報】
【タイトル】銀河鉄道999 劇場版公開40周年記念作品 舞台『銀河鉄道999』さよならメーテル~僕の永遠

[原作・総監修]松本零士
[脚本・作詞]石丸さち子
[演出]落石明憲
[映像演出]ムーチョ村松
[出演]中川晃教・凰稀かなめ・前山剛久 矢沢洋子・木下晴香/伊波杏樹・美山加恋 お宮の松・塚原大助(声の出演)・浅野温子(特別出演)/平方元基 他

【日程など】
■日程: 4月20日(土)~29日(月・祝)

■劇場:明治座(東京都)

■料金:S席 12,000円 、 A席 9,000円 ※2階席左右 、 B席 6,000円 ※3階席
※未就学児童は入場不可。
※車いすでの来場はチケット購入前問い合わせ先まで要連絡。

■お問い合わせ先:東京音協:03-5774-3030

【チケット情報】
■チケット一般発売:1月26日(土)10:00~
■初日特電:0570-02-9930(1/26(土) 10:00~23:59/Pコード不要)
■通常番号:0570-02-9999(1/27(日) 以降/Pコード:東京490-394)


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