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2017年10月27日

のんさんも、「私を踊りたくなる」 映画『ポリーナ、私を踊る』

  • 広告主:ポニーキャニオン

その人の人生そのものがダンスになる

 『ポリーナ、私を踊る』。素敵(すてき)なタイトルで観(み)る前からワクワクしていました。

 貧しい家に生れながらも、ボリショイ・バレエ団のバレリーナになるためクラシックバレエ教室に通うロシア人の少女ポリーナ。最初は父の夢だったが、ポリーナ自身もバレエへの思いは強くなっていく。成長したポリーナはボリショイのバレエ学校へ進学した後、ボリショイ・バレエ団のオーディションに合格。しかしその日、ポリーナはコンテンポラリーダンスの公演を見て、そのダンスに魅了されてしまう。

 コンテンポラリーを踊りたいという気持ちを抑えられなくなったポリーナは、両親の反対を押し切り、ボリショイ・バレエ団への入団もふいにしてまでフランスへと渡ってしまう。フランスでコンテンポラリーを踊っていくと決めたポリーナは……。

©2016 Everybody on Deck ‒ TF1 Droits Audiovisuels‒ UCG Images ‒ France 2 Cinema

©2016 Everybody on Deck ‒ TF1 Droits Audiovisuels‒ UCG Images ‒ France 2 Cinema

 始めは、クラシックの基礎をたたき込まれ続けていたポリーナがフランスに渡り、コンテンポラリーに目覚めてからは、子供の頃の自由に踊っていたパワフルなダンスに還(かえ)っていく……というストーリーを思い描いていたのですが、予想に反してポリーナはどんどん今までの少女のイメージから変わっていく。若いゆえの暴走や怖いもの知らずの勢い、それらはポリーナにとってよくも悪くも作用していく。けれど、その目まぐるしく忙しい生活を経て、ポリーナからダンスが生まれてくる。

 その人の人生そのものがダンスになるのだというメッセージが胸にぐっと入ってきました。夢のように思い描くような現実ではなかったり、思い通りにならないことがあったり、あるいはとても波長の合う仲間を見つけて喜んだりなど、どれもがそのままコンテンポラリーに表現されていくリアルを観ました。

 ポリーナを演じたアナスタシア・シェフツォワさんの、そこにいるだけで空間を作ってしまう魅力が素敵でした。ボジンスキー先生も好きですし、ジュリエット・ビノシュの厳しい振付師の解釈も優しく愛があって好きです。

 鑑賞後に、自分も私を踊りたくなる、そんな映画でした。

 のん/女優、創作あーちすと。 1993年兵庫県生まれ。 アニメ映画『この世界の片隅に』で主役すずの声を担当。 同作は第90回キネマ旬報ベスト・テンの日本映画ベスト・テン1位、第71回毎日映画コンクールの日本映画優秀賞、第40回日本アカデミー賞の最優秀アニメーション作品賞など多数の賞を受賞。 写真集『のん、呉へ。 2泊3日の旅』、ムック『創作あーちすとNON』が発売中。 「のん2018カレンダー」(1月~12月)発売予定。 オリジナル・ファーストシングルCD「スーパーヒーローになりたい」が11月22日(水)にリリース予定。

 のん公式HP:https://nondesu.jp/

 『ポリーナ、私を踊る』
 ●監督/ヴァレリー・ミュラー&アンジュラン・プレルジョカージュ
 ●出演/アナスタシア・シェフツォワ、ニールス・シュナイダー、ジェレミー・ベランガール、アレクセイ・グシュコフ、ジュリエット・ビノシュほか
 ●10月28日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開
 ●配給/ポニーキャニオン
 
©2016 Everybody on Deck ‒ TF1 Droits Audiovisuels‒ UCG Images ‒ France 2 Cinema

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