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エンタメ

有楽町発世界へ!スタジオアルタ新劇場公演。演出家と出演女優が語る

提供:スタジオアルタ

目次

7月7日、有楽町にスタジオアルタ直営劇場誕生!
 古くから映画・演劇などエンターテインメントの拠点である有楽町に、新たな劇場「オルタナティブシアター」がオープンした。「日本のコト消費」に関心の高い訪日外国人にも満足してもらえる空間となるよう、中規模の劇場ながら最新の設備が整っている。こけら落とし公演となるのは『アラタ〜ALATA〜』だ。「アラタ」というサムライが主人公となるこのショーは、20代の若手クリエイターたちが制作にも携わる新感覚のノンバーバルパフォーマンスショーとなっている。
 公演の魅力を演出家の岡村俊一さんと女優の吉田美佳子さんに聞いた。

日本人の心と魂を言葉のない舞台で魅せる

 ──『アラタ〜ALATA〜』はノンバーバルパフォーマンスショーということですが、セリフのない舞台ならではの魅力、表現の難しさについて感じていることはありますか。

 岡村 セリフがない作品なので、観客には目で見てアラタを感じていただかなければいけません。ただの動きだけで伝えられることには限界があるので、演者たちには「心からあふれる動き」をそれぞれに追求してもらっています。
 
 吉田 自分の心の動きを自分が感じられずに体を動かしても、観ている人には何も伝わらないということを日々の稽古で痛感しています。
 
 岡村 日本人の所作には、例えばお辞儀 一つとっても「ありがとう」「ごめんなさい」「お願いします」という少なくとも三つの意味があります。わざわざ言葉にしなくても、私たちはそのお辞儀にどの意味があるのかを分かり合うことができます。同じ動きでありながら、相手の心を細やかに読むことが、日本人は得意なはずなのです。

 吉田 私が演じている千代姫が「ありがとう」とお辞儀をするシーンがあるのですが、共演者から「ごめんなさい」のお辞儀に見えると指摘されたことがありました。その時の私のお辞儀は、心に何も描いていない、ただの動作でしかなかったのだと思います。
 ──この作品でチャレンジするのは「日本の魂」や「日本のあるべき姿」を世界に伝えることだそうですが、そのための演出や演技で工夫していること、苦労していることがあれば教えてください。

 岡村 この舞台は、ヒップホップやジャズ、コンテンポラリーなどを幅広く取り入れたダンス、日本ならではの高度な殺陣、本格アクションやフライング、プロジェクションマッピングと盛りだくさんです。数秒間の中で、目に入ってくる情報量は多いですが、それぞれの良さが伝わるような作りにしています。

 吉田 ダンスも殺陣も圧倒的な迫力で見ていて本当にワクワクしてしまうのですが、私が出演するストレートプレーの要素が強いシーンも楽しんでほしいです。セリフがない分、小さな動きから、約束の大切さや人と人との絆、人を思う気持ちの尊さが伝えられるようにと努力しているところです。

 岡村 今回は出演者がみんな若くて、自分たちで動きながら、ディスカッションしながら舞台を作り上げています。だから僕の役割はほんの少し。角度や見せ方のコツなど、ちょっとしたことをアドバイスするだけです。僕たちの世代がいなくなった40年、50年後の未来を背負っているであろう、彼らに思いを託したくて。

日本ならではのショーを世界へ発信するために

 ──戦国のサムライが現代にあらわれ、OLこころとサムライが東京を奔走するという日常と非日常が行き交う設定も魅力的ですね。

 岡村 モダンやジャズのスタイリッシュなダンスアンサンブルと殺陣との融合は、世界的にも新しいと思います。日本人はもちろん、海外の人にも、チャンバラは人気があるので楽しんでもらえるはずです。

 吉田 海外のお客様の反応は、とても楽しみですね。パフォーマンスのかっこよさだけでなく、私が演じる姫とアラタの約束の奥深さや絆も言葉を超えた部分で届けられたらと思っています。

 岡村 『アラタ〜ALATA〜』は、現代の日本社会に「戦う人」「戦う国」が突然あらわれたら、私たちはどう向き合い、何を選び、何を守るのかという大きな問いかけでもあります。若いパフォーマーとともに、その問いと対峙してみたいと感じています。

 吉田 そういう意味でも「守るべきものがある」「大切な約束事」を伝える千代姫の役割を考えながら、本番の幕が上がるまで心を込めて準備を詰めて行きたいです。
 ──有楽町オルタナティブシアターでのこけら落とし公演となります。意気込みを教えてください。

 岡村 劇場という非日常という意味では、新しく誕生するオルタナティブシアターへの期待値は高いと思います。中規模の劇場でありながら、最新の装備が整っていて、作り手としても手応えを感じています。

 吉田 新たな劇場での、全く新しい私たちの挑戦を、ぜひ多くの人に見てもらえたらと思っています。

守るべきものは何かという 問いに耳をすませてほしい

 演出家
 岡村俊一さん
 SHUNICHI OKAMURA
 1962年生まれ、広島県出身。旧銀座セゾン劇場プロデューサーを経て91年、演劇制作会社R・U・Pを設立。『飛龍伝』『蒲田行進曲』など数々の話題作をプロデュース。演出家としても劇団EXILE本公演など数多く手がける。2017年1月には『新・幕末純情伝』が沖縄・中城城跡で上演された。

心が動かないと本当の思いは 伝わらないと実感しています

 女優
 吉田美佳子さん
 MIKAKO YOSHIDA
 1999年生まれ、東京都出身。2014年から舞台を中心に女優として活躍。15年10月公開の映画『罪の余白』で憂いのある主人公の娘役をオーディションで勝ち取り、その演技力は高い評価を得た。今回の舞台もキャストオーディションで選出された期待のニューフェース。

『アラタ~ALATA~』鑑賞チケット引換券をペア5組、10名様にプレゼント

 劇場オープン記念として『アラタ~ALATA~』鑑賞チケット引換券をペア5組、10名様にプレゼントします。(広告主提供)

<招待日>
8/4(金) 16:30、20:00
8/5(土) 13:00
8/6(日) 13:00
8/7(月) 16:30、20:00

<当選人数>
抽選でペア5組、10名様
観覧ご希望の方は「往復ハガキ」にてご希望の日時(第1希望と第2希望)、〒住所、氏名、年齢を明記の上、下記までご応募ください。

〒103-0022 東京都中央区日本橋室町1-9-15 千切屋ビル9F スタジオアルタ 営業企画「アラタ」プレゼントWN係

<締め切り>
7/25(火)必着
※当選の発表は「鑑賞チケット引換券」の発送をもって代えさせていただきます。
また、落選の方には割引のご案内をいたします。
写真:小島由起夫
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