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「ただの絆創膏」まさかの2000万回表示 社長の反応は?

一度でいいから見てみたい バズって社長が驚くとこ

2000万回表示された「ただの絆創膏」
2000万回表示された「ただの絆創膏」 出典: リバテープ製薬株式会社【公式】

目次

「一度でいいので ただの絆創膏でバズって 社長の驚く顔が見てみたい」。そんな老舗絆創膏メーカーのSNS投稿が注目を集めました。ただの絆創膏の画像は2000万回表示されましたが、それを見た社長はどうなったのでしょうか。

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まさかの2000万回表示

ただの絆創膏の画像を投稿したのは、熊本市の本社を置く創業146年の製薬会社・リバテープ製薬のX(旧ツイッター)アカウントです。ただの絆創膏の画像は2000万回表示されました。

SNSの運用の担当者は、「ある程度の拡散は期待した投稿でしたが、それをはるかに上回る反響で正直興奮状態です」と話します。

なぜこのような投稿をしたのでしょうか。

「Xでは『リバちゃん』という公式キャラクターを前面に日々投稿をしており徐々にフォロワーも増えているという状況だったのですが、せっかくなら、リバテープ製薬=ばんそうこう、というイメージにつながるような投稿をしたいと考えたのがきっかけです。シンプルかつ投稿を見た方が一緒に応援をしていただけそうな内容を考えた結果、このような投稿になりました」

投稿の中では、あえて、「リバテープ」という名前を使いませんでした。

「リバテープと言ってしまうと拡散の範囲が絆創膏をリバテープ呼びしている方にとどまってしまうと考え、『絆創膏』という話題での盛り上がりを促進するためこのような形で投稿しました」

リバテープ
リバテープ 出典:リバテープ製薬

リバテープといえば、地元では絆創膏の代名詞ともなっている会社です。

SNSでは、「リバテープって会社名だったんだ」「俺たちのリバテープ」といったコメントが書き込まれました。

「絆創膏を通じてSNSが盛り上がったということがまず何よりもうれしかったです」と話します。

会社のルーツは西南戦争

リバテープ製薬のルーツは、1877年の西南戦争にまでさかのぼります。

激戦地・田原坂(熊本市北区)では、住民がケガをした人の手当てをしていましたが、その中に星子亀次郎さんという青年がいました。星子さんは薩摩軍の軍医から、「傷ついた兵士にぜひ役立ててほしい」と、秘伝の膏薬(こうやく)の調合方法を教わりました。

亀次郎さんは翌年、伝え聞いた製法に基づき膏薬製造を開始し「ほねつぎ膏」を売り出しました。

ほねつぎ膏
ほねつぎ膏 出典:リバテープ製薬株式会社【公式】

このときに開いた店「星子旭光堂」がリバテープ製薬の前身にあたります。膏薬は、傷や神経痛に効果があり、シップのなかった当時としては画期的な商品だったといいます。

その後、膏薬の技術を生かして、消毒薬をつけたガーゼを乗せた国内初の救急絆創膏の開発に成功。1956年にリバテープの商品名で販売を始めました。消毒剤・テープ・スキンケア製品なども製造しています。

若い世代への浸透、SNSで

それほどの歴史と伝統を持つリバテープ製薬がSNSを始めたのは2年前。SNSを始めた一番の目的は、「シンプルに『リバテープ』を知ってもらうこと」だったといいます。

「熊本の方は絆創膏のことを『リバテープ』と呼んでくれる方が多いのですが、やはり全国で見ると『バンドエイド』『カットバン』『ばんそうこう』と呼ぶ方が大半です。実は熊本の若い世代の人も、時代が変わるにつれ『リバテープ』と呼ぶ方が減っています。改めて『リバテープ』の認知に注力しなければいけない状況となっていました」と話します。

リバちゃん
リバちゃん 出典:リバテープ製薬株式会社【公式】

「そのため熊本の方には親しみを持ってもらいつつ、県外の方には何をしている会社なのかをPRするという2軸でSNSを運用しており、エンゲージメントが高まるようにフォロワーの方が『つっこみどころのある』投稿を意識しています」といいます。

SNS、何が起こるか分からない

今回の投稿は2000万回表示され、23万のいいねがつきました。社長の驚く顔は見られたのでしょうか。橋爪淳社長に報告した際の様子を聞いてみました。

「本当に驚いていました。何が起こるかわからないというSNSの可能性に今後も期待をするとともに、リバテープのことを知ってくれる人が増えたことが素直にうれしいと言っております」とのことでした。

担当者は、今回のバズリをきっかけに、絆創膏の品質の高さや、他の商品のことも広めていきたいと意気込んでいるといいます。

「絆創膏は、他社製品との機能面での差別化が難しい業界ですが、単純な絆創膏の貼りやすさ、貼り心地などの品質には長年こだわっており自信を持っています。そこを周知していくのはもちろんですが、実は売り上げで言えば医療機関向けの消毒剤や大型の絆創膏、注射絆などがほとんどを占めていて、そういった家庭用の絆創膏以外の製品のことも周知していきたいと思っています」

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