その理由について、広報担当者は、「コロナ以降、テレワークの普及やワーケーションの利用で居住先の自由度も地方移住への関心が増えたこと」を挙げます。
また、JTB総合研究所が実施した「シニアのライフスタイルと旅行に関する調査※」において、旅行や外出の頻度が減った理由として「お金がない」(54.5%)、「同行者がいない」(13.2%)などの回答があったことを例に、次のように説明します。
※シニアのライフスタイルと旅行に関する調査(2016) - JTB総合研究所
https://www.tourism.jp/wp/wp-content/uploads/2016/03/20160331_senior_lifestyle.pdf
「こうしたシニア世代の旅行に対するハードルに対し、『おてつたび』では旅行費用を抑えられるだけでなく、一人でも参加できるというメリットがあります。実際に、参加者のうち93%がひとり旅で、現地での仕事を通じて地域の人々と交流することができることも、ご好評を頂いています」
同社が50歳以上のおてつたび参加経験者に実施したアンケート調査の結果、もっとも多かったサービス利用の理由は「日本各地、いろんな地域に行ってみたい」というもの。続いて「新しい経験がしたい」「旅行や温泉が好きだから」「滞在費や旅費を節約できる」などの回答があったそうです。
「『社会貢献をしたい』といった奉仕活動のような目的よりも、自身の人生をより豊かにすることや、経済的負担を削減しながら旅を楽しめることに魅力を感じていらっしゃるようです」
また、アルバイトという形態ではあるものの、「生計の維持のため(生活費を補うため)」や「貯蓄・貯金をするため」という理由を選んだ利用者は少数派。ただし、「滞在費や旅費を節約できる」は上位に入っており、お金を稼ぐためではなく、コストを抑えて旅を楽しむ意図がうかがえる、ということでした。
現在、課題になっているのは「受け入れ先の拡大」。利用者数に対して受け入れ事業者が少なく、募集定員以上に応募が集まり、「おてつたびにいきたいけど参加できない」という人も多くいると言います。
広報担当者は「人手不足に困っている事業者の方に『おてつたびという人材確保の方法があること』を知っていただき、活用いただきたいと考えています」とコメントしました。
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