導入されたのが「フレンドリー会員」と「セルフメンテナンス会員」という独自の制度です。これは、希望し、認定された会員側にマシンのメンテナンスや清掃など、運営の一部を担ってもらう、というもの。
フレンドリー会員では、清掃や備品の補充といった簡単な活動を行うことで、週1回(月4回)なら1000円、週2回(月8回)なら2000円、会費が割引になります。セルフメンテナンス会員では、不具合対応や修繕活動を行うことで、対応の難易度に応じて1回あたり500円から2000円までAmazonギフト券が贈呈されます。
同担当者によれば、2025年1月現在、フレンドリー会員は3万2620人、セルフメンテナンス会員は6332人が登録されているそう。もともと会費は3000円ほどであるため、中には「実質的に会費がほとんどかかっていない会員様もいらっしゃいます」ということでした。
コストを抑えたまま店舗を運営できるだけでなく、会員のモチベーションや利用率維持・向上にも働く制度として、フレンドリー会員を2022年10月に試験導入、セルフメンテナンス会員を23年8月に試験導入し、現在に至ります。
フレンドリー会員は男性42.5%・女性55.8%で女性の割合が高く、男女ともに40~50代が半数以上を占めています。セルフメンテナンス会員は男性59.3%・女性39.9%で男性の割合が高く、ともに7割以上が40代以上と、年齢層が比較的、高めであるそう。
フレンドリー会員とセルフメンテナンス会員、どちらも登録する50代の男性利用者に話を聞くと、子育て中でもあることから、元々は「家庭の支出を抑えるため」に登録。しかし現在は「ジムを利用するコミュニティの一員としての感覚が得られる」ために、一種の生きがいとして活動している、ということでした。
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