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マンガ

脱サラし田舎で農家になった親 冷ややかな息子の耳に入った〝評判〟

漫画「私たちが作りました!」の一場面。
漫画「私たちが作りました!」の一場面。 出典: 稲空穂さん提供

目次

「特別じゃない日」をテーマにした単行本が発売された漫画家・稲空穂さん。SNSで発表して注目を集めた漫画「私たちが作りました!」に込めた思いを聞きました。
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漫画のあらすじ

ラーメン屋で働く青年は、将来、店を自分で開くためにがんばっています。

しかし、脱サラして地方で農家を始めた両親には「飲食店で成功するのって一握りでしょ。いつでもこっち来ていいからね! またキャベツ送るから!」と言われてしまい……。

ある日、修業先のラーメン屋の店主に、新メニュー開発を任された青年は、ヘルシーなメニューを求める常連の女性客の意見に触発され、「野菜ラーメン」作りの試行錯誤をすることに。

女性客のアイデアで野菜がメインのメニューを提供するカフェを訪れ、女性客に「けど、農家出身なら野菜のこと詳しいですよね」と言われた青年。

「うちの親、農家なんて立派なものじゃないですよ。急に脱サラして『田舎で野菜作る!』って。いい年して第二の人生だ~ってはしゃいじゃって……」とあきれ気味に両親のことを語ります。

“野菜がメインの料理”に気乗りしなかった青年ですが、出てきた料理の彩りや味わいに新鮮な驚きを感じます。そして、その店に置かれていたパンフレットで実家が紹介されているのを見て、両親のことを何もわかっていなかった自分を恥じつつ、尊敬の気持ちが芽生えました。

青年はラーメンの麺を半分キャベツに置き換えた新メニュー「半キャベ塩ラーメン」を試作し、仲間の助けを得ながら店に出すことに。そして両親に電話をし、「今度うちのラーメン屋で野菜使った新メニュー出るんだけどさ……」と、両親のキャベツをラーメンに使いたいと提案するのでした。
 

作者・稲空穂さんからのメッセージ

意外と家族がどんな仕事をしているのか、知らない人は多いのではないかと思っています。

私自身、毎日仕事に出かけ帰ってくる両親の会社名は知っていても、実際にどのような内容の仕事をしているのか、わかっていませんでした。今でもちょっとわかりません(笑)。

反対に、実家から出て行った子供の生活を、すべて把握できている親もいないのではないのでしょうか。

知らないからこそ不安になり文句を言ってしまう。これはもう避けられない現象なのかもしれませんね。

「元気に過ごしているのかな」そう想ってくれる存在がいるのはとても幸せなことだと思っています。
稲空穂さんのツイッターがこちら

書籍「特別じゃない日」の第1集はこちら

書籍「特別じゃない日」の第2集はこちら

書籍「特別じゃない日」の第3集はこちら

書籍「特別じゃない日」の第4集はこちら

書籍「特別じゃない日」の第5集はこちら

withnewsでは毎月、稲さんの漫画とともに作品に込めたメッセージについてのコラムを配信しています。

【過去の作品はこちら】

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